名古屋大学プロジェクトギャラリー「clas」

home > programs >「clas 10」

『フィールドワーク』は知が生成される現場である. 人文社会学の中でも現地調査の学に属する文化人類学や考古学は,研究室から飛び出し, フィールドワークに没入しなければ成立し得ない. フィールドワークの方法論は学問分野によって異なるし, フィールドワークに対する考え方は人それぞれである. しかし, どのフィールドワークにも, 喜び, 驚き, 苦しみ, 迷いなど, さまざまなドラマが満ちあふれている. そうしたドラマこそ, フィールドワークの醍醐味であると言っても過言ではない. だが, そうしたドラマは, フィールドワーカーの個人的な体験としてインフォーマルな場で語られることはあっても, 書物や論文で描かれることは稀である.
本企画展では, アフリカ・アジア・中米の文化人類学・考古学を専門とするフィールドワーカーによって撮影された写真やビデオ, 野帳などの調査道具を展示する. そこから, フィールドワークがどのようになされ, そこで得た情報がいかにして書物や論文へ磨きあげられていくのか. 知が生成されるフィールドワークの現場の風景を伝えると共に, 人間の本質を探求する学問の魅力を届けたい.

会期

2017年7月4日[火] - 7月12日[水]10:00 - 18:00(土日はお休み, 最終日は17:00まで)

ギャラリートーク

7月4日 [火]16:30より

会場

名古屋大学教養教育院プロジェクトギャラリー「clas」

主催

名古屋大学高等研究院文系教員グループ

協賛

名古屋大学高等研究院,人文学研究科

入場料・予約

入場無料, 予約不要