名古屋大学プロジェクトギャラリー「clas」

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東京物語(TOKYO STORY)

小津安二郎の名作『東京物語』(1953年)では,日本の伝統的な生活に近代性が入りこんだ東京において,人々が戸惑いを抱いているさまが描き出されている.
『東京物語』公開の後に始まった首都高速道路の建設は,戦後の東京の再生を象徴しているだけでなく,近代に対する伝統という二極対立を表象していると考えることができる.その対立を支えるのは,近代化・西洋化される以前の日本に対するノスタルジックな切望であり,『東京物語』はそうした切望の表現とみなせるだろう.
本展覧会は,一昔前の日本が無垢な再生の時代としてとらえられている「昭和ブーム」がもつ,矛盾と郷愁に疑問を呈するモティーフに首都高を用いた,ジョン・トランによる写真展である.老朽化が進む首都高を映画的なナラティブとともに映し出すことを試みる.

会期

2014年10月6日[月]–10月17日[金]10:00-18:00(土日と13日[月]祝日はお休み,初日は13:00から,最終日は17:00まで)

会場

名古屋大学教養教育院プロジェクトギャラリー「clas」

関連イベント

オープニングトーク 10月06日[月]17:00-

主催・共催

主催:名古屋大学現代芸術研究会

共催:名古屋大学教養教育院

入場料・予約

入場無料
予約不要