●本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。 バイオサイエンスを目指す学生を対象にした、基礎的な有機化学と物理化学の講義を行なう。有機化学では、有機化合物の基本構造、化学結合、性質、反応を学び、糖類やタンパク質等を例にして実際の生活においてどのように位置づけられているかを考える。物理化学では、化学反応におけるエネルギーのやりとり、化学反応の自発的な進行方向と化学平衡および化学反応速度について学ぶ。
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●履修条件あるいは関連する科目等
・高等学校「化学I」「化学Ⅱ」を学習していることを前提とする。 ・カリキュラムの関係上、医学部保健学科以外の学生の再履修は許可しない。
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●授業内容
・原子と結合(原子構造、共有結合) ・有機化合物の構造(構造と命名、異性体、芳香族化合物) ・有機化合物の性質と反応(炭化水素、アルコール・エーテル、アルデヒド・ケトン、カルボン酸、ベンゼン、高分子化合物) ・生命と有機化学(生体と有機化学) ・化学反応とエネルギー(熱力学第一法則、熱、仕事、エンタルピー) ・自発的変化(熱力学第二法則、エントロピー) ・化学反応の進行方向(ギブズエネルギー、化学ポテンシャル) ・化学平衡(平衡混合物の組成、平衡混合物の変化) ・化学反応速度論(反応速度式、ゼロ次、一次と二次反応、反応速度と温度、触媒作用)
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●成績評価の方法
中間試験30%、定期試験70%で評価。成績評価基準は全学教育科目の履修の手引きを参照。履修取下げの際に届を必要としない。定期試験を受験しない場合、評価は欠席とする。
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●教科書
1. 齋藤勝裕「ステップアップ大学の有機化学」、裳華房(2011年) 2. 林久夫・齋藤勝裕「ステップアップ大学の物理化学」、裳華房(2014年)
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●参考書
1. 入江一浩・津江広人 編著「有機化学要論」、学術図書(2016年) 2. 深宮斉彦 他著「基礎の有機化学」、三共出版(2015年) 3. J. McMurry 他著「一般化学」(上下)、東京化学同人(2010年)
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●注意事項
・授業は教科書やスライドに関連した練習問題を解くかたちで進める。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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