●本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。 20世紀後半からの生物学の発展は目覚ましいが、いま生物学の最先端にいる研究者の多くは、実は高校時代に生物を履修していない。生物学は、化学や物理、数学の基礎知識があれば大学からでも始められる学問であり、様々な科学領域との融合こそが重要なのである。本授業では、生物学の基本となる事象や現在ホットな研究トピックスについて、物理学、化学、数学、農学、医学、薬学などと関連付けながら理解する能力を養う。
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●履修条件あるいは関連する科目等
(1)理系基礎科目 生物学基礎Ⅱも履修することが望ましい。 (2)同時開講している「生物学基礎Ⅰβ(高校での生物を深く履修した学生向け)」を受講してもよい。
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●授業内容
1. 分子生物学の基礎 DNA、RNA、タンパク質の基礎 2. セルバイオロジー 細胞増殖、細胞分化、幹細胞、再生など、細胞・発生生物学 3. ケミカルバイオロジー 動物・植物・昆虫のホルモンやフェロモンから創薬の話題まで、化学と生物の融合学 4. フィジオロジー ヒトの精神活動や疾患も含めた生命現象の物質的側面など、生理学・医学 毎回、それぞれの分野の研究最前線にいる担当教員が初学者にもわかりやすく解説する。講義終了10分前に小テストを行い、講義内容の理解の到達度を点検・確認する。また、講義内容に関する疑問・質問・コメントを全員に自由に記載してもらい、この中から数件〜数十件を選んで次回の講義で解説する。
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●成績評価の方法
期末試験(60%)、出席・小テスト(40%)で評価する。成績評価基準は、『全学教育科目の履修の手引き』を参照。,履修取下げの際は届を提出する。提出がなく期末試験の欠席の場合,評価は「F」とする。
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●教科書
必要に応じて授業で示す。
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●参考書
必要に応じて授業で示す。
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●注意事項
講義内容について受講後,ノート等で自分なりに整理しておくこと。
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●本授業に関する参照Webページ
http://www.bio.nagoya-u.ac.jp/
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
Although the development of biology has been remarkable since the latter half of the 20th century, researchers at the forefront of biology do not always study biology in high school. Biology is a science that can be started from a university if you have basic knowledge of chemistry, physics, and mathematics, and it is important to integrate it with various scientific fields. In this class, students will develop the ability to understand current biology including hot research topics, by integrating with physics, chemistry, mathematics, agriculture, medicine, and pharmacy.
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