●本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。 できるだけ多くの生物種に触れながら、顕微鏡操作などの基本的な実験手法と多様な生物像を実地に学んでいく。
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●履修条件あるいは関連する科目等
上記の目的を達成するため、多くの実験課題で正確な観察によるスケッチが求められる。受講生はこのことを、あらかじめよく承知すること。指定クラスを基本とするが再履修者等にも適宜対応する。
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●授業内容
本実習は、以下の4名の教員が分担しておこなう。 平子善章(理学研究科)、高橋宏二(理学研究科)、青木摂之(情報学研究科)、林誠司(環境学研究科) 実習は、季節,受講者の数などを考慮し、下記の実験を適宜組み合せておこなう。
ガイダンスと安全教育 顕微鏡の取扱い方(気孔の観察) 軟体動物の解剖と観察 車軸藻の原形質流動 原生動物、微生物の観察 原形質分離(ムラサキオモト葉の原形質分離観察) 葉、茎、根(ムラサキツユクサ,セイタカアワダチソウ等)の観察 光合成色素の抽出と分析(薄層クロマトグラフィー) タマネギの根端細胞の細胞分裂の観察 メダカの体色変化と色素細胞
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●成績評価の方法
出席を前提とし、受講態度と毎回提出するレポートの出来具合により総合的に判断する。5月末までに履修取り下げ届が提出された学生については「欠席」とする。それ以外の学生についてはSABCFのいずれかの評価とする。
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●教科書
使用しない。毎回資料を配布する。
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●参考書
必要に応じて授業で紹介する。
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●注意事項
第1回目の授業時に、実験の進め方、購入品(実験帖、製図用鉛筆)、その他注意・必要事項を説明するので、必ず出席すること。事前に全学教育科目実験「安全の手引」を熟読し、持参すること。 また、第2回目もしくは第3回目の授業時に顕微鏡の使い方の説明をおこなうので、こちらも必ず出席すること。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
This is a laboratory course to learn the diversity of organisms that one can easily find and touch in daily life. Using microscopes and some simple chemical methods, students will learn how these various organisms adapt to surrounding environments in their own way.
本授業では、高校時に生物学を履修していなかった方にも実習内容の意義を理解してもらえるよう、実験だけでなく、簡単な講義もおこないます。普段、特に気にとめることなく眺めている身の回りの生き物を科学的な視点で見ると新たにどんなことがわかってくるのかを実際に感じ取ってもらえれば幸いです。なお、授業では、生きている貝類(ホタテなど)や魚類(メダカ)を扱い、解剖などもおこないます。また、顕微鏡下では原生動物を観察してもらいます。これらの動物を扱うのが苦手な場合は、履修に困難を伴う可能性もありますので、注意してください。
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