●本授業の目的およびねらい
アフリカ大陸は、「自然環境と人間」という観点から我々が学ぶべき題材を豊富に提供
してくれる。例えば、熱帯雨林から砂漠まで多様な自然環境の存在とそこに暮らす多様な
民族・文化、気候変動や人為的インパクトに起因する砂漠化、大地溝帯と人類誕生の密接
な関係、偏在する鉱物資源をめぐる紛争、自然保護と開発の相克、などなどである。
これらのテーマを中心に、講義担当者を含めたアフリカ研究者の事例研究を紹介しつつ
講義を進める。受講生諸君が立派な「アフリカまるごと探検隊」の一員になることを目標
とする。
|
●履修条件あるいは関連する科目等
「地球科学基礎」を履修しておくことが望ましい。
生物の分類法を調べておくこと。
|
●授業内容
以下の順序で講義を行う。
(1)イントロダクション:アフリカ史概観・・・1回
(2)アフリカ大陸の地球科学的成立過程・・・2回
(3)大地溝帯の謎・・・1〜2回
(4)人類誕生の地:イーストサイド・ストーリー・・・1〜2回
(5)気候帯と植生・土壌環境・・・2回
(6)砂漠化・土壌浸食・・・2回
(7)鉱物資源をめぐって・・・1〜2回
(8)人口圧力と自然環境・・・1回
(9)まとめ:アフリカはどこへ行くのか?・・・1回
(10)試験
各テーマの授業回数は変更することがある。
パワーポイントと配布資料を利用した講義形式で行う。
授業期間中に簡単な課題を出す。
|
●成績評価の方法
期末試験の点数(50%)、出席状況(30%)、課題への取り組み(20%)
の割合で成績を評価する。
|
●教科書
なし
|
●参考書
水野一晴編「アフリカ自然学」古今書院
池谷和信編「地球環境問題の人類学」世界思想社
M.クワメナ・ポーほか著「ダイナミック・アフリカ」古今書院
諏訪兼位著「アフリカ大陸から地球がわかる」岩波ジュニア新書
|
●注意事項
欠席状況によっては、途中で受講を取り消すことがある。
|