●本授業の目的およびねらい
宇宙から我々に届くものは星の光だけではなく、様々な領域で生まれた放射線粒子が多
種多様な情報を担って地球に飛び込んでくる。この講義では、太陽地球環境研究所の教官
が現在取り組んでいる研究の最前線を紹介する。前半は主として素粒子物理学と宇宙物理
学との出会いを紹介し、後半は我々地球周辺の宇宙空間で起こる現象を紹介する。講義の
中では宇宙物理学の研究の最前線で味わう様々な苦労話や体験談をできるだけ紹介し、人
間と自然科学との関わり合いや、社会貢献についても話をしたい。
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●履修条件あるいは関連する科目等
高等学校の物理レベルの知識を保有していることが望ましい。
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●授業内容
1. 宇宙科学概観(イントロダクション) (伊藤 好孝)
――― 素粒子と宇宙の出会い ―――
2. 星の核融合反応とニュートリノ (伊藤 好孝)
3. 太陽と大気ニュートリノの謎 (伊藤 好孝)
4. 超新星爆発とニュートリノ (伊藤 好孝)
5. 宇宙線の発見から起源まで (松原 豊)
6. チェレンコフ望遠鏡で見た宇宙 (松原 豊)
7. ダークマターをNZで検出する (阿部 文雄)
――― 地球近傍の宇宙空間の科学 ―――
8. 太陽表面の爆発 (増田 智)
9. 宇宙線で測る過去の太陽活動 (増田 公明)
10. フレアー粒子による放射線障害 (増田 公明)
11. フレアーによる障害を電波望遠鏡で予知する (小島 正宣)
12. オーロラの発生機構と磁気圏 (藤井 良一)
13. 電波望遠鏡で地球環境をモニターする (水野 亮)
14. まとめと最後のレポート回収 (伊藤 好孝)
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●成績評価の方法
毎回、講義の内容に自分の意見を書き、あるいは自分で調べ結果を付し、A4一枚程度の
レポートとしてまとめて提出してもらう。その成績を集積して最終成績とする。
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●教科書
特になし。
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●参考書
参考書は講義開始時と各講義毎に紹介する。また講義毎のレジュメを配布して、学習の参
考にしてもらう。
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●注意事項
特になし。
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