●本授業の目的およびねらい
セミナーの基本テーマ:「知的財産権を通して見る日本のバイオ研究-エネルギー・食糧問題を中心に-」エネルギー問題や食糧問題におけるバイオテクノロジーの果たす役割を調査して, 1.自ら選んだテーマの調査結果を分かりやすくまとめて発表する方法を会得する。 2.先端科学研究の応用を「知財」的に見る力を養う。 3.現代の社会的問題を解決する意識が高まる。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
基本テーマである「バイオ研究」は基礎学術研究の一つであるが,社会に役立つ応用研究への展開も盛んな分野である。即ち,バイオ研究は人々の健康(医療),食糧(農業),エネルギー(化石燃料の代替),そして地球環境(生物多様性,温暖化など)に関する諸問題と密接に関連する。それらは,今後の人類社会が解決を迫られる技術的課題であり,また,日本におけるエネルギーや食糧自給の在り様についての国民による選択にも通じる。 そこで,バイオテクノロジー,バイオエネルギー,遺伝子組換え作物,知的財産権などをキーワードにして今何を目指して研究されているかを探る。また,応用研究には知的財産権の知識が不可欠であるので知的財産とは何かを調べる。そして,可能な限り,「クリーンなエネルギー・食糧を生み出す技術革新の可能性」を考察する。 1.オリエンテーション:基本テーマの説明,顔合わせ, 2.バイオサイエンスの歴史,知的財産権の歴史についての基礎知識を得る。 3.日本のバイオ研究,特にエネルギー燃料に関するバイオ研究,遺伝子組換え作物などに関するバイオ研究について,所轄官庁などのホームページやマスメディアの情報からサブテーマを探す。 4.サブテーマの調査,調査結果のまとめ,問題点を進捗状況として話す。 5.サブテーマの調査を継続し内容を充実させる。 6.発表会とまとめ
中央図書館のサテライトラボなども利用します。
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●成績評価の方法
適宜関連事項のレポート作成を課します。 履修取り下げ制度を採用する。4回以上授業を欠席した場合は「欠席」とする。 出席,レポート,調査への取り組み方,発表の内容と表現を総合する。
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●教科書
なし
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●参考書
参考書:バイオテクノロジーの教科書(上下)(レンネバーク著,ブルーバックス,講談社,2011年)。 特許庁,文部科学省,厚生労働省などのホームページから得た様々なファイル
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●注意事項
特になし
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
何事にも好奇心旺盛でありたい。 自己啓発,自己研鑽して(しながら)から分からない事を人に聞く。 様々な財産を考える。 知的財産に関する法律による保護を理解する。 様々な時事問題に関心を持ち,自分の意見が言えるようになりたい。 この基礎セミナーでは,文系学部の学生は「科学技術」についての,理系学部の学生は「法律・経済」についての敷居が下がることもねらっています。
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