●本授業の目的およびねらい
「セミナーのテーマ:光エネルギー・生命・地球;共進化と未来」 地球と生命の歴史、光との相互作用を勉強し、未来を考える。 惑星地球の上での生命進化、地球環境、生命と光の相互作用、光エネルギーの利用、社会や技術の未来、人工光合成 などについて講義を聞いたり、個人、グループで調べ、発表、討論する。誰もみたことがない太古の地球、生命のことがどうしてわかるのか?本当はどうだったのか?これからどうなるのか?を考え、科学の基礎やプレゼン法を練習する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
地球や、生命進化、光合成、エネルギー利用などに関心があればよい。宇宙や地球、生物、物理、科学、人間、社会など色々な事を知りたいですね。しかし地球は大きい。沢山の情報の中から必要なものをみつけ、理解し、利用する方法を探そう。高校生も可。
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●授業内容
地球は緑の星、沢山の生命が多様に生き、我々ヒトは文明を発達させた。しかし、絶対温度3Kの宇宙空間に浮かぶ惑星地球に、外からはいる物質はほとんどなく、光だけが流れ込み、熱になって出てゆく。35億年前生命が生まれ、増え、大気にO2を増やし、多様な種とヒトを生み出し、時には絶滅もして、地球環境も変えた。生命はどのようにしてうまれ、進化してきたのだろう。その時地球はどうだったのだろう。どのような歴史をたどってきたのだろうか。どうしたらこれがわかるのだろう? 私は「光合成」の光反応の物理を研究しています。光のエネルギーが太陽電池のように小さな生体中に電流を作り出すメカニズムや、人工光合成をレーザで研究します。やがて光合成が始まった頃の生命や地球を知りたくなり、20億年前の化石を堀りにカナダにいったり、極限光合成生物の探索にアラスカににいったりもしました。 地球環境や生命は多様な変化を経て今の形になった。石油や石炭も太古の光合成で作られた。生命は我々の知らない大きな可能性を秘めているようです。生物や物理や科学と分けないで、生命や地球の過去や未来を、科学や社会を想像豊かに考えよう。 ------ ☆ この基礎セミナーでは、地球と生命の歴史、光との相互作用を学び、未来を考えます。 しらべる。発表する。討論する。考える。本当は昔のことなど、見た人はいない、ではどうやってわかったの? 本当はどうだったの?これからどうなるの?ネットや資料の使い方、プレゼンの仕方も学びましょう。 ☆ 進め方。数回の準備期間の後2−3人のグループまたは一人で1、2回発表する。発表方法は自由、できればパワーポイント。この他に1、2回、外の見学や体験、実習。 ☆ 各人は、グループ、グループ名、担当テーマを相談してきめる。発表を聞き、感想、発表への感想、意見、好きな事など、毎回 数行の感想e-mail を送る。 -------
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●成績評価の方法
出席、発表、感想、最終レポート、1:1:1;1の比で評価。自分で調べ、意見をいい、軽く自由な発想で参加できれば、それでいい。
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●教科書
特に無し 以下の参考書、あるいはこれ以外の、地球史、生命進化、光合成、温暖化などに関する気に入った本がもしあれば1冊を持参してください。
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●参考書
縞縞学−リズムから地球史に迫る (東京大学出版会) 川上紳一 全地球凍結 (集英社新書) 川上 紳一 2003 など 植物が地球を変えた (化学同人)葛西奈津子 (日本植物生理学会編) 地球と生命の歴史 (岩波新書)丸山茂徳 磯崎 行雄 1998
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●注意事項
最初は講義、その後は、発表と相互討論ですすめる。特別な準備はいらない。
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●本授業に関する参照Webページ
http://photosyn.jp/journal/sections/kaiho63-2.pdf http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/stu/kawa/kawakami.html
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
さて、大学にはいったのだから、自由に勉強しましょう。わからないことは聞けばいい、しらべればいい、問題を解決する方法を鍛えよう。
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