●本授業の目的およびねらい
この基礎セミナーは、これからはじまる大学での学びをより豊かなものにするために、これまでの学びの在り方から一歩踏み出し、自分たちで考え、自分たちで調べ、自分たちでまとめ、自分たちの言葉で発信していく一連のプロセスをグループで体験していきます。取り扱うテーマは”現代の社会における子どもの育ちをめぐる心理的課題“に関するものです。普段考えることのないテーマを立ち止まってみんなで考えていくことで、より深い学問への扉を開けていくきっかけになればと考えています。
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●履修条件あるいは関連する科目等
関連する科目:心理学・哲学・教育学
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●授業内容
わたしたちは、この世に生をうけ、母親のおなかの中で育ち、そして出産を通して周囲の世界と出会い、 関わりの中で育っていきます。一方で現代の社会は急激に変化を遂げ、50年前と現代では全く違う社会へと変わっていっています。その変化の中で変わってきた“子どもの育ち”の在り様について、社会構造の変化と、医療技術の進歩、そして家族の在り方の変容をキーポイントに、様々な情報とデータを読み解き考えていきます。曖昧な情報から考えるのではなく、正確なデータに基づき判断する力を養っていくこと、自分だけで頭の中で考えて結論をだすのではなく、実際に目で見て聞いて考えていくこと、集団で議論をすることで、論理的に自分の考えを発言する力をつけていくことをこの基礎セミナーの講義を通して身につけていただきたいと思っています。これから自分の道を歩み始め、家族を作り、そして親となっていくかもしれない今の時期だからこそ、“育ち”の意味について考えてもらいたいと思っています。
前期:文献研究(図書館の利用法と資料収集について) 問題と目的・仮説の設定(研究のモデルの組み立て方) 予備調査 (データ収集の方法と倫理的配慮) 中間報告会(ポスターなどプレゼン資料の作成方法) 後期:仮説の検証方法についての検討(データの分析方法) 本調査 (調査の依頼・実施・回収・データの処理) 最終報告会(パワーポイントなどプレゼン資料の作成方法) 報告書の作成(報告書の作成方法・資料のまとめ方)
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●成績評価の方法
・討論への参加(40%),プレゼンテーション(40%),レポート(20%) 学期途中で履修の取りやめを希望する場合は,担当教員の許可を必要とする
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●教科書
講義の中に必要に応じて指示する。
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●参考書
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●注意事項
後期のセミナーと継続となります。通年で受講してください。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
「セミナー」は、受け身では成り立たず、メンバ―同士の共同の学びあいがあって、はじめてより深いものとなっていきます。自ら問題意識をもち、課題に取り組むこと、論理的に考え、発言するために、様々なデータを収集し、分析を行うこと、一つ一つの取り組みが問われてきます。半年を2期かけて、通年で取り組んでいくことになります。意識をもって積極的に取り組んでください。
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