●本授業の目的およびねらい
現代の社会において,市場における経済活動は私たちの社会生活の中心にあるといっても過言ではない。「市場経済と社会」では,一国全体の経済活動を分析対象とするマクロ経済学の理論を習得し,その理論を通して現実社会・経済への理解を深めることを目的としている。これらの学修を通じて,教養としての経済学的視点・思考に基づいて市場経済と社会の関係について考察する能力を養うことをねらいとする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
経済学A,経済学B(経済学についての知識は前提としない)
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●授業内容
経済学の基礎理論であるマクロ経済学の基礎を概説し,一国全体の経済活動と経済政策について考察していく。 第1回 経済学とは 第2回 マクロ経済学の基礎(1):経済学の基本原理 第3回 マクロ経済学の基礎(2):経済指標 第4回 マクロ経済学の基礎(3):消費と投資 第5回 国民所得の決定(1):45度線分析 第6回 国民所得の決定(2):乗数効果 第7回 国民所得の決定(3):乗数効果(続き) 第8回 前半のまとめ 第9回 財市場と金融市場(1):基礎知識 第10回 財市場と金融市場(2):財市場 第11回 財市場と金融市場(3):金融市場 第12回 財市場と金融市場(4):財市場と金融市場の同時均衡(IS-LM分析) 第13回 財政・金融政策(1):財政政策 第14回 財政・金融政策(2):金融政策 第15回 後半のまとめ
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●成績評価の方法
授業中課題(30%)と定期試験(70%)により評価する。定期試験の欠席者のみ「欠席」として扱う。
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●教科書
N・G マンキュー『マンキュー経済学Ⅱ マクロ編 第3版』東洋経済新報社[ISBN]9784492314456
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●参考書
N・G マンキュー『マンキュー入門経済学 第2版』東洋経済新報社[ISBN]9784492314432 中谷巌『入門マクロ経済学 第5版』日本評論社 [ISBN]9784535555136 福田慎一『マクロ経済学・入門 第3版 (有斐閣アルマ)』有斐閣[ISBN]9784641122628
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●注意事項
教科書の全項目を解説していくわけではなく,参考書を含めたマクロ経済学の重要概念を紹介していくことに注意されたい。また,記号など教科書とは異なる表記を使う場合がある点も承知しておくこと。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
現代の人間社会における諸活動は,経済とは不可分のものとなっている。文理を問わず,経済学の基礎理論の知識は必要不可欠である。この科目の履修を通じて,経済学の知識を習得し,現実経済への関心・理解を深めてもらいたい。
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