●本授業の目的およびねらい
本授業は、英語という言語、その言語が培ってきた文化、および現代社会における英語文化についての深い教養を身につけることをその目的とする。英語・英語文化にかかわる様々な主題についての文献・資料調査、調査に基づく英語による口頭発表など、少人数授業の利点を生かした学習活動を行い、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語の運用能力をさらに高めることを目指す。
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●履修条件あるいは関連する科目等
「英語(基礎)」、「英語(中級)」、「英語(コミュニケーション)」の単位を取得していること。予習をしてクラスでの発表、発言を心がけること。
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●授業内容
英語の法律用語やアメリカの基本的な法律関係のコンテンツを学びながら、英語での発言力やライティング力を伸ばすように試みる。前半は英字新聞、参考書、動画、映画などの様々な媒体を使い、英語の法律用語やアメリカの法律、法廷スタイルに触れていく。後半は、それを元にアメリカの裁判制度を理解するためにその教育現場で用いられる模擬裁判(モックトライアル)を実施する。 第1週:イントロダクション、プリント配布など 第2週:法律英語演習(プリント1) 法廷映画鑑賞パート1 第3週:法律英語演習(プリント2) 法廷映画鑑賞パート2 法律用語単語テスト(5%) 第4週:英字新聞(デイリー読売) 映画批評提出(5%) 第5週:法律動画サイトを使い、法律の英語説明の練習。Unit1小テスト 第6週:「ニュースで英会話」(トピック:刑事事件)を用いてディベイト 第7週:リーガルライティングの練習 法律単語テスト(5%)Unit2小テスト 第8週:模擬裁判について(初級) 「ゴールディロックス」のケースを用いて。 第9週: 模擬裁判(初級) グループに分かれ(原告、被告、裁判長)ケーススタディNo1 Unit3小テスト 第10週:模擬裁判(中級) ケーススタディNo2 リーガルライティング提出(5%) 第11週:グループ裁判劇 役割選出 Unit4小テスト 第12週:グループ裁判劇 役割選出 第13週:発表関連予備日 Unit5小テスト 第14週:発表(裁判、説示、審議、判決) 第15週:授業総括
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●成績評価の方法
電子教材を使った課外学習20%、授業点50%(模擬裁判30%、ライティング10%、単語テスト10%、授業参加10%)、定期試験30%
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●教科書
使用しない。随時プリントを配布する。
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●参考書
Hinata Kiyoto “A beginner’s guide to legal English” Keio Univ. Press. 2012 ISBN 978-4-7664-1973-3
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として電子教材を課し、その成績に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
http://resources.lawinfo.com/en/videos/index.html
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
型にはまった法律の世界から一歩出て、楽しみながらアメリカの裁判制度や法律コンテンツを学んでいただこうと思います。外国語を話すということは、別人になることとも言えますので、模擬裁判ではそのつもりで役になりきってください。なりきることで照れがなくなり、自分にとっても楽にできるはずです。別人になる経験が今後の英語習得にも繋がるとおもいます。
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