●本授業の目的およびねらい
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるエッセイの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
総合的な英語力向上を目標とし、また集中力を維持しやすくする為、1回の授業は2部構成で行う。
第1部(約65分)では、リーディングの総合力強化を目的に授業を展開する。題材には、米国でベストセラーとなった“READING PEOPLE”を用いる。文字通り、「人の読み方」を教えるこの本は、「人を読む」プロである著者が、自身の陪審コンサルタントの経験から培った方法を具体的に教えるものである。学習用教材ではない為、日本語話者にとって難解な英文も含んではいるが、内容は非常に身近で、細かくセクションに分かれており、全体的に読みやすく要点を掴みやすい。本講義の目的である、要点抽出・要約作成のよい練習材料となる。 授業では、全員が予習をしてくることは言うまでもないが、あらかじめ複数人の学生に決められた箇所の要点を提出してもらい、その要点が簡潔な要約を作る上で必要かどうかを吟味しながら、実際の英文を速読してゆく。その際要点だけでなく、読んで感じたこと近な例などの発言を求める。また、必要に応じて文法・語法等の解説も行う。 また学期末には、内容の理解を判断する為、その要約から得た知識で、実際に身の回りの「人を読む」ことを各自が行い、その結果を簡単なレポートとして提出してもらう。 第2部の約25分はライティング演習に当て、漫画や小説などの和文英訳やエッセイライティングなど様々なタスクに挑戦してもらう。和文英訳によって表現できる英語の幅を広げ、エッセイライティングによって英文構成法の基礎固めをするのが目的である。
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●成績評価の方法
対面授業50%(出席率10%、授業参加度及び提出物25%、学期末試験15%)
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●教科書
READING PEOPLE Jo-Ellan Dimitrius & Mark Mazzarella Ballantine
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●参考書
教室で指示する
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、英語(中級)用「ぎゅっとe」リーディングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。またTOEFL-ITP(Reading)およびCRITERIONの評価を30%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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