1989年以後の「冷戦後の国際政治」、2001年以後の「テロ以後の国際政治」と いった国際政治の現段階は、これまでの国際政治秩序の形成とその変動の考察抜きには なし得ない。現代の国際政治を過去から説き起こし、さらに将来の国際政治のあり方を 展望すべくともに考えていくことが授業の最大の目標である。さらに日本の19世紀以 後の国際政治に占めた位置とその評価についての考察も不可欠な授業目標と考えている。
19世紀後半の「帝国主義の時代」以降の国際政治史をヨーロッパ、アメリカ、アジア、 アフリカ、ラテンアメリカなど地域横断的かつ多角的、複合的な視座から概観する。帝 国の形成と植民地政策、帝国の解体と民族の自決、戦争と平和、支配と従属、開発と破 壊、人の移動とアイデンティティといった諸問題を中心に国際政治の変動について講義 する。
学期末試験による。
特に指定せず。
参考文献は、講義中に随時指摘する。また参考資料は、講義中にプリントを配布する。