2009年度 シラバス情報詳細

●科目区分
開放科目 

●科目名
行政学
●主担当教員名
後 房雄

●単位数
4単位

●開講時期
前期
金・3 金・4
●対象学部
法学部以外の学部



●本授業の目的およびねらい
1980年代以降の日本(および先進諸国)において、行政改革、教育改革、福祉改革、

経済構造改革、政治改革、司法改革など、一連の「改革」がキーワードとなり続けてい 

る。こうした動向を要約するならば、政治−行政関係の転換、および行政−社会関係の転

換という二重の意味における「対行政革命」ということができる。この講義では、明治以

来追い付き型近代化過程における日本型行政システムの原型の確立、およびその後の変容

持続をたどり、現在進行中の「対行政革命」の背景、内容、今後の見通しを考える。  

                                        


●履修条件あるいは関連する科目等
特になし                                    

                                        

                                        


●授業内容
(1)行政改革と日本型行政システム                       

 対行政革命/政府−市場−市民社会/日本型行政システムの原型/1940年体制論 

                                        

(2)政治−行政関係の転換                           

 1955年体制における政治−行政関係/80年代行革から政治改革へ/小選挙区制型

 民主主義/官僚内閣制から国会内閣制へ                     

                                        

(3)行政−経済関係の転換                           

 高度成長の光と影/自由主義から「大きな政府」へ/日本の追い付き型近代化と行政/

 官僚統制から官民協調へ(日本型産業政策の形成)/高度成長の制度的枠組み/   

 フォード主義からポスト・フォード主義へ/新自由主義の考え方/民営化と規制緩和 

                                        

(4)行政−社会関係の転換                           

 福祉国家の成立過程/日本型福祉国家の歴史的特徴/福祉改革論の諸潮流/戦後型社会

 福祉のパラダイム転換/各国の非営利協同セクター                

                                        

(5)行政改革の国際的動向                           

 アメリカ、イギリスの行政改革/三重県の行政改革/行政改革の課題と展望     

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
評価は、学期中課題レポートと学期末試験を総合して行う。             

                                        

                                        



●教科書
西尾勝『行政学』有斐閣、1993年、村松岐夫『行政学教科書』有斐閣、1999年、

同『日本の行政』中公新書、1994年、新藤宗幸『講義現代日本の行政』東京大学出版

会、2001年。その他、講義中に適宜指定する。                 


●参考書
                                        

                                        

                                        

                                        


●注意事項
積極的に質問、発言などをすることを期待する。                  

                                        

                                        

                                        



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