2009年度 シラバス情報詳細

●科目区分
開放科目 

●科目名
西洋政治思想史
●主担当教員名
磯部 隆

●単位数
4単位

●開講時期
前期
金・3 金・4
●対象学部
法学部以外の学部



●本授業の目的およびねらい
西洋の精神史は、政治と宗教との緊張関係をその展開のひとつの内面的根拠とする。この

講義ではこうした問題の原点であるローマ帝国と原始キリスト教との関係を考える。  

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●履修条件あるいは関連する科目等
                                        

                                        

                                        


●授業内容
1、前史 ヘロデ王の時代                            

ここではローマ帝国形成期における国家理性の問題を考える。            

                                        

2、福音書における政治と宗教                          

イエスの生涯を当時の政治状況との関係のなかで追跡してみたい。          

                                        

3、イエスの弟子たちにおける回心                        

政治的メシヤ(救済者)を求めていた弟子たちは、いったい何故、一度はイエスを裏切っ

たにもかかわらず再び回心してキリスト教の宣教者になったのだろうか        

                                        

4、ローマ帝国によるキリスト教の迫害                      

原始キリスト教は常に非政治的な現世服従的姿勢をしめしてきたが、それにもかかわらず

何故、政治権力によって迫害をうけてきたのだろうか                

                                        

5、キリスト教の国教化                             

常に迫害をうけてきたキリスト教が、コンスタンチヌス帝のときから急速に国教化し始め

る。この転回の歴史学的な理由をどこに求めるべきなのだろうか           

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
定期試験および出席状況                             

                                        

                                        



●教科書
なし                                      

                                        

                                        


●参考書
磯部『預言者イザヤ』サン パウロ                        

同上『エレミヤの生涯』一麦出版社                        

                                        

                                        


●注意事項
時折、出席者の発言を求めることがあるので、主体的に参加することが必要である。  

                                        

                                        

                                        



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