●授業内容
1、前史 ヘロデ王の時代
ここではローマ帝国形成期における国家理性の問題を考える。
2、福音書における政治と宗教
イエスの生涯を当時の政治状況との関係のなかで追跡してみたい。
3、イエスの弟子たちにおける回心
政治的メシヤ(救済者)を求めていた弟子たちは、いったい何故、一度はイエスを裏切っ
たにもかかわらず再び回心してキリスト教の宣教者になったのだろうか
4、ローマ帝国によるキリスト教の迫害
原始キリスト教は常に非政治的な現世服従的姿勢をしめしてきたが、それにもかかわらず
何故、政治権力によって迫害をうけてきたのだろうか
5、キリスト教の国教化
常に迫害をうけてきたキリスト教が、コンスタンチヌス帝のときから急速に国教化し始め
る。この転回の歴史学的な理由をどこに求めるべきなのだろうか
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