2009年度 シラバス情報詳細

●科目区分
全学教養科目

●科目名
現代芸術論
●主担当教員名
津田 佳紀

●単位数
2単位

●開講時期
W 期
月・2
●対象学部
全学部



●本授業の目的およびねらい
 歴史上の芸術作品に関して、その成り立ちや、表現方法、素材、媒体、作家の意図など

について分析することにより理解を深める。また作品と同時代の言説がどのように関連づ

けられたのかを、具体的な作品例を見ながら解説する。他方20世紀以降のアートと、歴

史上の他の芸術様式等との比較検討も本講義の重要なテーマとなる。またここで扱う作品

群は、絵画、彫刻といった従来の形式だけにとどまらず、映像、パフォーマンス、インス

タレーション、パブリックアート、メディアアートなど拡張された芸術領域もその対象と

する。                                     


●履修条件あるいは関連する科目等
 条件は特にないが、アートや、その関連分野に興味を持っていることが望まれる。小中

高校で、「図画工作」や「美術」が苦手であった人でも、現在、なんらかのかたちでアー

トを観たり、作ったり、それについて考えたりしたいと思っている人は受講してほしい。


●授業内容
01.導入(日本における美術教育と美術館の現状)                

02.美術の中の見ることと見られること1(ピカソにおける盲目のモチーフ)    

03.美術の中の見ることと見られること2(見ることの暴力性/相対性)      

04.アンリ・マティス(時間の表現)ロザリオ礼拝堂               

05.アンリ・マティス(プロセス&ヴァリエーション)              

06.宗教観と身体イメージ(ピエロ・ディ・)(ピエロ・ディ・コジモからバーホーベ

   ンまで)                                 

07.テクノロジーと身体イメージ(アンドロイドの文化)             

08.反復する身体イメージ(複式夢幻能)                    

09.空間の中のアート1(彫刻の歴史)                     

10.空間の中のアート2(彫刻概念の拡張)                   

11.物質の芸術/現象の芸術(光と音)                     

12.移動/経路/ネットワークのなかの芸術                   

13.カタストロフィーについて                         

14.映像とアニメーション                           

15.美術館の現在(ミュージアムとオフ・ミュージアム)             

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
レポートの提出を求め、その評価によって成績とする。               

                                        

                                        



●教科書
特にない。                                   

                                        

                                        


●参考書
西村清和「現代アートの哲学」、暮沢剛巳「美術を知るクリティカル・ワーズ」、   

暮沢剛巳「美術館はどこへ?―ミュージアムの過去・現在・未来」、         

批評空間 別冊「モダニズムのハードコア」                    

                                        


●注意事項
授業中に課題としてミニレポートを課すことがある。                

                                        

                                        

                                        



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