●本授業の目的およびねらい
芸術作品は、人間により様々な方法で創造されるものであり,生成から受容に至るまで,
人間の精神的な営み無しには成立し得ない。そこで造形芸術分野をゆるやかにとらえ,出
来る限り様々な造形活動を芸術として取り上げ,技法や様式もさることながら,生成過程
における制作者の意図や動機といった部分に焦点を当て,芸術と人間精神との関わりにつ
いて探る。芸術に対する柔軟な意識,態度を養うとともに、人間をして芸術創造に向かわ
しめるものはなにか、人間がなぜ芸術を必要とするのか,人間にとっての創造性とは何か
についてより深い理解を形成することを目指す。
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●履修条件あるいは関連する科目等
履修条件は特にありません。
関連する科目 現代芸術論,表象芸術論
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●授業内容
表現者,制作者の立場から、本授業の目的およびねらいに照らして,注目される事例を
挙げ図版などで紹介しながら考察を進めます。
ながれ
1.オリエンテーション
2.芸術とは、芸術の定義
3.原始芸術における芸術と人間精神
4.ルネサンスにおける芸術と人間精神
5.多様な表現1.行為の芸術 パフォーマンス、ワークショップ
6.多様な表現2.環境の芸術 アースワーク他
7.多様な表現3.公共の芸術 パブリックアート
8.多様な表現4.デザインってアート?
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●成績評価の方法
小レポート40% 期末レポート・平常点60%
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●教科書
Arts for Liberal Arts 教養教育のための芸術作品資料集
名古屋大学教養教育院
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●参考書
橋本治『人はなぜ「美しい」がわかるのか』筑摩新書、ハーバート・リード『芸術の
意味』みすず書房、中井正一『美学入門』朝日選書、岡本太郎『今日の芸術』光文社、
ヴィクターパパネク『生きのびるためのデザイン』晶文社
『アートスタディ』(予定,晃洋書房,1800円)
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●注意事項
授業進度により小レポートが不定期になる恐れがありますのでご注意ください。
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