●本授業の目的およびねらい
本講義では、「物質と材料の科学」の中から、現代の注目材料である超伝導関連材料やナ
ノテクノロジーに関わる材料などに焦点を合わせ、その現状を紹介し、材料の持つ基礎的
な性質や、実際に我々の社会にどのように応用されているかなどを概説する。受講の学生
諸君は多くの関連書を読み、討論の時間には積極的に質問や意見表明をしてほしい。
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●履修条件あるいは関連する科目等
理科系基礎科目(物理学、化学、生物学)などの基礎的知識があることが望ましい。
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●授業内容
1.形状記憶合金
2.磁性材料
3.超伝導入門
4.超伝導材料:線材とSQUID
5.超伝導材料:溶融バルク体
6.熱電材料・太陽電池
7.レポート発表と討論(I)
8.ナノ材料、ナノテクノロジーとはなにか
9.ナノの世界を見る、操る
10.ナノ材料の物性
11.バイオサイエンスとの関係
12.タンパク質の質量分析−物理と生物の接点−
13.ナノ、バイオ研究と我々の生活との関わり
14.ナノ、バイオそして地球環境の今後
15.レポート発表と討論(II)
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●成績評価の方法
単位取得のためには、前半後半それぞれ一回ずつのレポートを提出することを必須とする
。レポート課題は複数のなかから一つ選択して提出する。レポートの内容と出席状況によ
って成績を評価する。
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●教科書
特になし
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●参考書
1)「記憶と材料 入門形状記憶材料」清水謙一他、共立出版社、2)「磁石の世界」加
藤哲男、コロナ社、3)「超伝導の世界」大塚泰一郎、講談社、4)「ナノテクノロジー
ハンドブック」オーム社、5)ナノテクノロジー入門シリーズ、共立出版、6)「ゲノム
サイエンス」講談社、7)「環境理解のための熱物理学」白鳥、中山著、朝倉書店
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●注意事項
特になし
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