●本授業の目的およびねらい
人間は地球というシステムで日々の生活を営んでいる.環境問題を考える場合,「地球上
の自然環境がどの様に形成,維持されているのか?」,「人為的行為が環境にどの様な負
荷を与え,どの様に対処すべきなのか?」という2つの視点が必要である.本講義では,
地球を構成する気圏、水圏、地圏と人間を含む生物圏の相互作用を通して,この2つの視
点から環境問題をとらえ,人間社会のあり方を各自で考察する事を目的とする.それぞれ
の「視点」でのねらいは,以下の通りである.1)地球上の自然環境がどの様に形成,維
持されているのか?2)人間活動は土壌圏にどのような負荷を与えているか?
|
●履修条件あるいは関連する科目等
なし
|
●授業内容
下記は授業を箇条書きで整理したものであり,必ずしも毎回の講義内容と対応はしない.
1)地球の姿(大気の状態)
2)地球の姿(水圏と生物圏)
3)水・エネルギー・炭素循環と森林
4)植生が気象・気候条件に与える影響(熱帯林)
5)植生が気象・気候条件に与える影響(寒帯林)
6)砂漠化問題と人間生活
7)文明と土壌
8)近代史に見る土壌汚染(酸性雨,重金属汚染)
9)農業と土壌1(化学;塩類化,農薬汚染,富栄養化・地下水汚染)
10)農業と土壌2(物理;砂漠化・土壌劣化,土壌浸食)
11)地球温暖化と土壌のフィードバック1(地球温暖化が土壌へ;異常気象,永久凍土
融解)
12)地球温暖化と土壌のフィードバック2(土壌が地球温暖化へ;メタン,亜酸化窒素
)
|
●成績評価の方法
期末試験(最終授業時間に実施)80%
レポート(各教員の最終回に課題を指示)20%
出席評価を加味する場合もある.
|
●教科書
なし
|
●参考書
フレッド・ピアス著 水の未来 日経BP社
コルボーン、ダマノスキー、ピーターソン・マイヤーズ著 奪われし未来 翔泳社
ジム・ラブロック著 地球生命圏―ガイアの科学 工作舎
|
●注意事項
私語は慎む.
携帯電話の電源は切って受講のこと.
|