●本授業の目的およびねらい
私たちの身の周りを取りまくもの、生命組織も含めて、物質の観点からとらえれば、原
子や分子の結合体や集合体に他ならない。しかし、化学・材料研究の視点からは、無限と
もいえる物質要素の組み合わせと手段があり、その知見と魅力は広がる一方である。未来
技術の重要な柱である材料ナノテクノロジーでは、多岐にわたる物質に対して、我々がい
かに自在に扱かう手法を見つけ、未知なる機能を開拓していくかという研究の醍醐味があ
る。 本授業では、有機材料系、生体模倣分子系、無機材料系の3つの観点から物質を眺
め、物質・材料のもつ構造、特性、機能を広く紹介する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
履修条件:特になし
関連する科目:化学基礎I、化学基礎II
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●授業内容
1. 材料ナノテクノロジー
2. 分子間力と分子認識・・・分子は自発的に集まる?
3. 高分子の世界・・・柔らかい材料の無限の魅力
4. 液晶の世界・・・ディスプレイだけではない、生命組織も液晶?
5. 生体を形作るのは分子たち・・・主役は核酸とタンパク質
6. 化学者は生体分子をまねる・・・人工酵素と人工らせん
7. 化学者は生体分子を超える・・・「超」分子化合物
8. 化学者はナノテクノロジーの主役・・・分子スイッチと分子マシン
9. 様々な原子が規則正しく集合!・・・無機結晶のもつ不思議と魅力
10.硬いだけではない?・・・とても多才な無機結晶
11.天然にない結晶を人工的につくる
12.身の回りで活躍する先端人工無機結晶
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●成績評価の方法
毎回のクイズ(40%)と3回(各教員1回)のレポート提出(60%)により評価する
。100点満点で55点以上を合格とする。
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●教科書
特に無し。 随時プリントを毎週用意する。
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●参考書
「自然に学ぶ材料プロセッシング」名古屋大学21世紀COE編、三共出版
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●注意事項
特になし
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