●本授業の目的およびねらい
本講義は,受講生が,教育とは単に子育てといった私的なものではなく社会的な営為で
あること,またそれは一国内で完結するものではなく国際的な次元を持つ現象であること
を理解し,その上で国内政治と国際政治の結節点として教育を分析する力を獲得すること
を目的とする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
とくにないが,歴史学および国際関係論との接点が大きいと思われる。
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●授業内容
この授業では,教育をめぐる国内政治と国際政治の接点を示すものとして,東アジアと
ヨーロッパの歴史問題と歴史対話について講義する。
1.イントロダクション:教育と政治(参考書1)
2.東アジアの歴史問題(参考書3)
3.ヨーロッパにおける多国間対話(教科書)
4.ドイツ・ポーランド教科書対話(教科書)
5.ドイツ・フランス教科書対話(教科書および参考書2)
6.総括:歴史政策としての教育(参考書1)
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●成績評価の方法
出席点30%,期末試験70%。
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●教科書
近藤孝弘『国際歴史教科書対話−ヨーロッパにおける「過去」の再編』中公新書,199
8年
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●参考書
1.近藤孝弘『ドイツの政治教育』岩波書店,2005年
2.ガイス,ペーター他著『ドイツ・フランス共通歴史教科書』明石書店,2008年
3.近藤孝弘編著『東アジアの歴史政策』明石書店,2008年
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●注意事項
とくになし。
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