●本授業の目的およびねらい
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の
養成を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生に
ふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文の
カギとなるエッセイの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、
また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み
立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針と
なる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
パソコンを使用したライティングの提出課題があるので、ブラインドタッチでパソコンの
ローマ字入力ができることが望ましい。
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●授業内容
本授業の内容としては、学期の前半はパラグラフの基礎的な知識の確認からはじめて、
英語の単語、文、パラグラフ、エッセイの関係を理解する。後半では、6つの機能に分け
てパラグラフとエッセイの基本タイプを扱う。
週ごとの授業では、大体、次のような事柄を扱う。ただし、実際の順序は必ずしもこの
順というわけではない。
パラグラフーイントロダクション
トピックセンテンスの定義と目的
よいパラグラフの条件とは何かを考える。
文と文のつながり(リンクワード)とは何か
文と文のつながり(リンクワード)の種類と働き
パラグラフからエッセイへ:発展のさせ方を考える。
英作文とライティングの違い
機能別・タイプ別のパラグラフとエッセイ
インストラクションを与える。
客観的な記述と描写をする。
例を示す。例で説明する。
原因もしくは結果を論じる。
比較したり対照したりする。
分類したり定義を与えたりする。
なお、適宜、その週の内容に関連するライティングの課題を課し、授業内外でピアレビュ
ーを行い、それに基づく修正を経て、翌週に提出する。
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●成績評価の方法
平常の授業、提出課題、定期試験を総合評価する。
なお、出席が3分の2以下の場合、単位認定の対象としない。
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●教科書
Huizenga, J., Snellings, C. M., and Francis, G. B.
Introuduction to Essay Writing: A Step-by-Step Course from
Paragraph to Essay. 1997 Shohakusha.
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●参考書
類語辞典、活用辞典等。
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として「ぎゅっとe」の上級リーディングを課し、その消化率
に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。また、1年終了時に実施されるTOEF
L−ITPの成績(リーディング・セクション)とCriterion試験の成績を授業
全体の評価の30%とする。
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