●本授業の目的およびねらい
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を
目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語
を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるエッセイの構造
に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根
拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英
語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語
表現を多く習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
なし。
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●授業内容
授業前半(1〜10週)では、英語(基礎)で既習のパラグラフ(ひとつのアイデアで統
一された段落のこと、学術英文の最小単位)の構造理解から始める。次に、パラグラフの
積み上げからなるエッセイ(小論文)の理解に進み、その種類と批判的に読む姿勢を学
ぶ。
授業後半では、それまで学んだ英文の基本構造を踏まえ、英語による議論の実践としての
学術的なライティングを導入する。
導入
第1部 学術的な英文の基本的構造
【1】パラグラフの3つの構成要素
【2】エッセイの3つの構成要素
第2部 エッセイの種類
【1】時系列、過程、問題解決、比較対照、因果関係のエッセイ
【2】論説エッセイ(Opinion Essay)
【3】論説エッセイ(Argumentative Essay)
【4】エッセイを批判的に読む:事実と意見の違い、客観性等
第3部 学術英語で意見を述べるエッセイを書く
まとめ
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●成績評価の方法
出席及び授業の課題 30%、試験 50%、ぎゅっとe課題 20%
リーディングの課題(A3の紙で1枚程度)を各部終了ごとに1回、計3回提出。
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●教科書
Alice Oshima & Ann Hogue,Writing Academi
c English (4th Ed), Pearson Longman 2006
併用するプリントは授業で配布する。
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●参考書
なし
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として「ぎゅっとe」の上級リーディングを課し、その消化率
に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。また、1年終了時に実施されるTOEF
L−ITPの成績(リーディング・セクション)とCriterion試験の成績を授業
全体の評価の30%とする。
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