●本授業の目的およびねらい
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成
を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英
語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるパラグラフの
構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをそ
の根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文
を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ
英語表現を多く習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
リーディングでは、パラグラフの概念や構成を学びながら、スキャニングやスキミング
などの読解スキルを向上させる。本授業で用いるテキストは、世界の“DIETARY
CULTURE(食文化)”をテーマに書かれたものであり、各国各地域の国民・民族が
何を、どのように料理し、どんな作法で食べているか、あるいはタブーとしているのか、
またそれは何故なのかなどを、分かりやすく解説するものである。そこには食を取り巻く
環境や歴史、宗教などが色濃く映し出され、比較文化論をまさに味わうことが出来る。
ライティングでは、本テキストを題材に、英文による要点の抽出や要約の作成を通じて
パラグラフの概念・構成を意識した英文を書く。また、プリント(身近な内容から医学的
内容まで)を用いたペアワークや、パラグラフ・ライティングを行う。
具体的な授業内容は以下の予定。詳しくは教室で指示する。
1.GUIDANCE
2.テキスト1・2章 +プリント
3.テキスト2・3章 +プリント
4.テキスト4・5章 +要約
5.テキスト5・6章 +プリント
6.テキスト7・8章 +プリント
7.テキスト8・9章 +要約
8.テキスト10・11章 +プリント
9.テキスト11・12章 +パラグラフ・ライティング1
10.テキスト13・14章 +プリント
11.テキスト14・15章 +パラグラフ・ライティング2
12.テキスト16・17章 +プリント
13.テキスト17・18章 +プリント
14.パラグラフ・ライティング3・4
15.試験
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●成績評価の方法
出席率20% 授業参加度20% 提出物10% 試験50%
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●教科書
A GLOBAL TOUR OF DIETARY CULTURE
Hisatoshi Ohashi & Blake Baxter
SEIBIDO
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●参考書
教室で指示する。
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、「ぎゅっとe」(中級)のライティング、リーディ
ング、リスニングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の30%とする。
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