●本授業の目的およびねらい
「オペラの魔力とはなにか?」をテーマに、「人とは異なる視点を持つ」、「調べる」、
「書く」、「討論する」、「発表する」能力を身につける事を目的とします。この授業で
は、オペラを通して、その題材となっている時代と社会的背景、人間関係について、調査
をもとに発表と討論の仕方を身に着けます。
これらの調査は4人1組のグループで行い、チームワークの重要性についても学ばせます
。また、相手の意見を聞き、自分の意見を正確に相手に伝える事、および調査結果をレポ
ートとしてまとめる力をつけることも目標とします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
オペラに興味があり、主体的に参加できること。基礎セミナーAとBは関連するテーマで
あり、1年を通して(通年で)履修することが望ましい。
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●授業内容
この講義の基本テーマはオペラにおける人間関係に関するものである。特に愛と苦悩を中
心に考察する。
1.愛と苦悩:椿姫とその描かれている時代背景と登場人物の人間関係。
2.オペラ「椿姫」に見られる愛の形、オペラに描かれている時代背景と高級娼婦。
デュマ・フィスの戯曲との比較。現代との比較などについて調査と討論を行う。
3.愛と哀しみ:ラ・ボエームにおける人間模様と音楽。
4.「ラ・ボエーム」で繰り広げられる人間関係と時代背景。登場人物の心の動きを
表すプッチーニの音楽表現、などについて調査と討論を行う。
5.悪人と悪女:オペラで描かれる悪人たち、悪女たちは本当に悪い人たちなのか。
ドン・ジョヴァンニやカルメンは本当に悪人、悪女なのか。
6.オペラでは、ドン・ジョヴァンニやカルメンのような人物を真正面から描くこと
が多い。オペラにおけるこれらの人物の行動を分析して、人間としてのあり方につい
て調べ、討論する。
7.オペラに魔力あるのか、魔力とは何なのか、総括を含めて討論を行う。
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●成績評価の方法
発表と討論への参加:30%、出席:40%、レポート:30%
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●教科書
使用しない。
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●参考書
愛知県芸術文化センタービデオアートライブラリーを活用
「歌劇大観」太田黒元雄著
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●注意事項
なし
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