●本授業の目的およびねらい
本授業科目は,専門的学習のツールとして外国語の能力を高め,異文化理解を深めて,国際社会に相応しい教養を育むことが目的である。 フランス語基礎文法を既に習得した学生を対象に、聴解・発話・作文・読解の各分野に関わる総合的なフランス語能力の向上をはかると共に、フランス語圏の社会・文化についての知識を深めることを目指す。初級授業で得た基礎的な語彙・文法知識の確認をしつつ、さらにフランス語を介した情報を正確に捉え自分からも発信するための、実践的な力を身につける。
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●履修条件あるいは関連する科目等
火曜1限と金曜2限に開講される、計2つの授業の中から1つを選択する。
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●授業内容
この授業は講読あるいは会話に特化する形ではなく、フランス語圏出身TAの手を借りながら講読、聞き取り、作文,会話を総合的に学ぶ形式を取る。「フランス語を日本語に翻訳する」授業ではなく、「フランス語による情報」を、フランス語の論理の中で読み解き、さらには自分からも、(対話相手が置かれたコンテキストを想像しつつ)発信できるようになることを目指している。そのため,例えば読解においては「こなれた日本語訳を作る」ことが目的ではなく、テキストの「フランス語の論理にいかに入り込むか」を探ることが重要となる。学期の初めにはゆっくり丁寧にテキストを読み進み、基礎文法や使用頻度の高い語彙確認、基礎的な発音や会話表現などもかなり時間をかけて確認する。中間・後半期にかけてスピードを徐々に上げていく。具体的には以下の通りである。 (1)授業前半期 社会・経済・文化・歴史などの問題を扱った、初級・中級学習者用に書かれた平易な文章を読みこなしていく。テキストの読解の後に、それを素材とした練習問題、発音練習を行い、そこで得た基礎知識をフランス語圏出身TAとの会話を通して応用する。このパターンを複数の短いテキストについて行う。 (2)授業後半期 学習者向けのテキストに替わり、新聞・雑誌記事・TVやネットのニュースなどの「生の素材」を利用する。前半期と同じように読解・発音練習を行った後、TAとの会話、議論、作文練習などを行う予定である。 フランス語圏出身のTAとの会話練習は、言語の運用技術を高めるだけではなく、世界のフランス語圏の様々な地域、さらにはそれ以外の国々や地域についての知識・関心を深めることをも目的としている。積極的に国際ニュースに触れ、普段触れることのない社会や文化について、考える機会を作っていってほしい。
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●成績評価の方法
平常点(授業への積極的な参加・発表など)30%、定期試験70%。なお、5回以上欠席した場合や期末試験を受験しなかった場合は「欠席」とする。
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●教科書
プリントを配布する。
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●参考書
授業中に適宜紹介する。
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●注意事項
毎回必ず予習をしてくる必要がある。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
Course Objectives: The objective of this course is to develop the four foundational skills of language learning: reading, writing, speaking and listening. Students will also develop a basic understanding of francophone societies and cultures.
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