2020年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20200012424

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(基礎)
●主担当教員名
涌井 隆

●単位数
1単位

●開講時期
Ⅰ期
火・4
●対象学部
工(物工・マテ・エネ)



●本授業の目的およびねらい

本授業科目は,専門的学習のツールとして外国語の能力を高め,異文化理解を深めて,国際社会に相応しい教養を育むことが目的である。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるパラグラフの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。


●履修条件あるいは関連する科目等

なし

●授業内容

400単語から600単語ほどの作文を3本書いてもらい、その出来栄えで成績を出します。最初の作文は、学生が各自好きなテーマを選んで論文を書いてください。論文とは意見や主張を論理的に説得力を持って展開した文章です。2本目は時間の経過をあらわす文章(narrative)です。この種の文章では時制の正しい使い方が重要になります。3本めは、社会経済技術科学などの分野における問題を提示し、その解決法を論じた文章です。この3本の作文は5月、6月、7月の3回にわけて提出してもらいます。

授業の半分は講義です。パラグラフの作り方や文章の論理構成など英語で文章を書く場合に注意しなけばならない点について具体例(受講生が書いた実際の文章)を提示して解説します。語法や文法の誤りも指摘します。残りの時間は、毎回課題を出して短い作文を書いて提出してもらいます。上に書いた成績評価の対象になる3本の作文に発展させてください。何回か課題を提出してもらうと学生が陥りやすい間違いが判明してくるので授業でコメントします。3本の作文は添削して返します。毎回課題を出すので、毎回出席することが重要です。

●成績評価の方法

提出された作文の質と課題の点数で判断します。下手でも自分の力で英文を書いてください。ネットで拾ってきた英文を切り貼りしただけの作文は読めばすぐわかりますから、そのような作文を提出した学生は容赦なく不可になります。

●教科書

なし

●参考書

英語で意味を説明した学習辞書を使えるようにしてほしい。英和辞書よりすぐれています。

●注意事項

対面授業に加え、課外学習として、英語(基礎)用「Academic Express 3」を課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。英語検定試験による単位認定を申請する学生以外は、履修取り下げを認めない。


●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

The purpose of this course is to help students improve their foreign language proficiency, understand foreign cultures, and acquire the knowledge required in a globalized society. Students are expected to master professional academic English. With a special focus on paragraph structures, students will learn how to extract necessary information effectively and write in a logical and persuasive manner. Students will also study sentence composition methods and useful expressions.
初回の授業を欠席した場合は、課外学習の説明資料をアカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
英語という科目は長期戦であることを理解してほしい。30歳になるまでにネットの動画を含めてストレス無しに情報を取れ、かつ、英語でメールを書いたり、チャットしたりできる程度の運用力を身につけるとその能力は一生残るが、そうでないと英語との接触は苦痛でしかなくなる。したがって、大学1年生の春学期の英語の成績など何の意味もない。目標は30歳になるまでに使い物にすることであり、それは長期戦であることを理解してほしい。それから、受講生全員に関わる質問は授業中に全員のいる場でしてもらいたい。授業終了後に個別に質問するのは避けてもらいたい。


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