●本授業の目的およびねらい
本授業科目は,初年次生を大学教育へ導入し,自立した学習能力を身につけるとともに,文・理に共通した基礎的学力や技能を養うために,多面的な知的トレーニングによって,コモンベーシックとしての読み,書き,話す能力のかん養を図るとともに,真理探究の方法と面白さを学ぶことが目的である。 中国のさまざまな思想とその展開について理解を深め、中国古代から近現代に至るまでの中国思想史のおおまかな流れを説明できるようになる。また、中国の思想について自分の意見や考えを述べることができるようになる。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
1.教員が中国の春秋戦国いわゆる諸子百家の時代から近現代に至るま での思想史を概説する。 2.概説で話した文献の文章を配付する。翌週、その内容に関して出席 者で話しあう。 3.大まかな内容は以下の通り 中国の神話伝説 ―馬王堆帛書― 諸子百家の時代(1)―儒家・墨家― 諸子百家の時代(2)―道家・陰陽家・名家― 諸子百家の時代(3)―兵家・法家― 前漢 ―儒教国教化― 後漢 ―経学・緯額の展開― 魏晋南北朝・隋唐 ―儒仏道三教の鼎立― 宋代(1)―儒教の復興と発展― 宋代(2)―朱子学の成立と南宋儒教の展開― 元代 ―朱子学の継承と朱子学・陸学の折衷― 明代 ―陽明学の成立と展開― 清代 ―清朝考証学の隆盛― 近現代 ―西洋の衝撃と儒教の再解釈―
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●成績評価の方法
1.出席 40% 2.授業への参加度(授業中の課題、発表、話しあいなど)60%
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●教科書
湯浅邦弘編著『概説中国思想史』(ミネルヴァ書房、2010年、ISBN:9784623058204)
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●参考書
湯浅邦弘編著『名言で読み解く中国の思想家』(ミネルヴァ書房、2012年) 湯浅邦弘編著『テーマで読み解く中国の文化』(ミネルヴァ書房、2016年) 湯浅邦弘編著『教養としての中国古典』(ミネルヴァ書房、2018年) 湯浅邦弘編著『中国思想基本用語集』(ミネルヴァ書房、2020年)
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●注意事項
プリント(返り点・送り仮名附きの短い漢文)を配付するので内容を理解してくること。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
本授業では、教員が中国思想史について解説を行ない、また中国思想史の精華である有名な思想書の文章を取り上げ、参加者全体で話しあいつつその内容について考えてゆきます。 解説によって中国思想史全体の流れについての知識を獲得するとともに、自身で思想書の文章を読み、話しあうことによって、奥深い中国思想の世界に足を踏みいれましょう。
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