2020年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20200014516

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
内海 悠二

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
木・5
●対象学部
文系・情(自然・コン)・理・農・工(物工・エネ・化生・電情)



●本授業の目的およびねらい

本授業科目は,初年次生を大学教育へ導入し,自立した学習能力を身につけるとともに,文・理に共通した基礎的学力や技能を養うために,多面的な知的トレーニングによって,コモンベーシックとしての読み,書き,話す能力のかん養を図るとともに,真理探究の方法と面白さを学ぶことが目的である。
テーマ:「データから読み解く開発途上国の諸問題」
本セミナーは開発途上国において人々がどのように暮らし、社会が成り立っているのか、その中で生じている様々な問題について入手可能なデータを使用して理解します。

●履修条件あるいは関連する科目等

履修条件は要さないが、自分の発表のみならず他の参加者の発言や発表に対して意欲的に議論に参加する方を歓迎します。

●授業内容

 一枚の写真や映像から気になる問題を自由に考え、その問題を客観的に証明あるいは否定するデータを探し出し、その結果や要因について調査や議論を行い、社会の全体像や課題を解明することで、発想力、論理的思考能力、分析力、物事を推察する力、そして結果を効果的に示すプレゼンテーション力を高めることを目指します。
 授業では毎回、講義・発表・ディスカッションを行う予定です。ある事象に対する縦断的あるいは横断的な考え方、統計データとは何か、データの集め方、グラフの作成方法などを学ぶとともに、データが示す結果の意味を議論し、背後にある問題や要因について推察することで、論理的に考えるとはどういう意味か、仮説の立て方、データ分析の方法、レポートのまとめかたなど、大学において研究を行うための基本的な技術を習得していきます。
 なお、本セミナーは統計学を学ぶことが目的ではなく、集約されたデータを使用してどのように問題を把握し、どこに解決策があり得るかを論理的に考える力を身に着けることを目的としています。
1.事象に対する主観的な考えと客観的な考えの違い、垂直的思考と水平的思考、演繹的な論理展開と帰納的な論理展開を学ぶ。
2.写真や映像を見て自由な発想で考えてみる。自分や他人が持つ知識・経験からどのような問題が考えられるかを議論・考察する。
3.グループ(あるいは個人)ごとに問題を設定し、当該問題を掘り下げるためには更にどのような諸問題があり得るのかを考察する。
4.諸問題が問題であると客観的に証明するためにはどのようなデータが必要であるかを考え、更に当該データをどのように収集・加工・比較するべきか、その方法を習得する。
5.問題が起こる理由を調査・考察する。その理由と問題の論理的なつながりを議論し、因果関係をデータから観察する。
6.パワーポイント等を使用して、視覚的に説得力のあるプレゼンテーション資料を作成し発表するとともに質疑応答や更なる議論によって課題に対する理解を深める。

●成績評価の方法

出席(60%)、討論・プレゼンテーションへの参加(20%)、レポートの作成(20%)で評価します。履修取下げの際は届を提出すること。提出がなく4日以上の欠席(特例を除く)、プレゼンの不参加、レポート未提出の場合,評価は「F」とする。

●教科書

特に指定しませんが、必要に応じて毎回の授業で配布あるいは指示します。

●参考書

上田尚一 2005年『統計グラフのウラ・オモテ 初歩から学ぶ、グラフの「読み書き」』講談社。
伊藤公一朗 2017年『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』光文社新書878、光文社。

●注意事項

必須条件ではありませんが、授業にノートパソコンを持参することができ、ある程度のエクセルの知識があるとより理解が深まります。プレゼンテーション発表では授業時間以外でチームで連絡を取り合い、発表資料を作成する必要があります。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

Theme: Understanding Issues in Developing Countries based on Available Quantitative Data
This seminar aims to increase students' understanding on how the people in developing countries make their life, how their society is composed of and what kind of issues exist in their life and society, by analyzing any available quantitative data.


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