2020年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20200011423

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
中川 優

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
月・4
●対象学部
情(自然・コン)・農(環境・資生)・工(マテ・機航)



●本授業の目的およびねらい

本授業科目は,初年次生を大学教育へ導入し,自立した学習能力を身につけるとともに,文・理に共通した基礎的学力や技能を養うために,多面的な知的トレーニングによって,コモンベーシックとしての読み,書き,話す能力のかん養を図るとともに,真理探究の方法と面白さを学ぶことが目的である。
「セミナーのテーマ:水平思考(ある問題に対し,既成概念に囚われずに全く新しい角度から答えを導く考え方)」


●履修条件あるいは関連する科目等

考えることが好きであれば,履修条件は特にありません。ただし,水平思考推理問題を熟知している人には物足りないかもしれません。

●授業内容

「ある男は1990年の時点では20歳だったが,1995年には15歳だった。」
「ある女性の子供二人は,生年月日が同じで生まれた時刻もほぼ同じなのに双子ではない。」
 このような情報があった際に,固定観念に囚われる人は「あり得ない情報」として処理するでしょう。しかし,思考を柔軟にして考えれば,これら二つは現実にありうることだと容易に想像できると思います。

 思考が硬直していると,重要な情報を十分な吟味もせずに見逃すことになりかねません。特に,科学研究においては,既成概念や固定観念に囚われてしまうと,大発見の機会を逃す恐れがあります。
 この授業では,既成概念に囚われない柔軟な思考を育成するため,以下のような内容を計画しています。

(1)簡単な水平思考推理問題をゲーム形式で解く。
(2)高度な水平思考推理問題に挑戦し,個人の考えを発表してもらうとともに,発表内容を参加者全員で検証して議論する。
(3)研究や技術・製品開発における発想の転換の実例を学ぶ。


●成績評価の方法

演習(30%),討論(40%),発表(30%)で評価する。履修取り下げ制度を採用する。学期途中で履修の意思がなくなった場合,履修取り下げ届を提出する必要がある。


●教科書

使用しません。必要があれば,プリント等を用意します。

●参考書

必要に応じて,授業で紹介します。

●注意事項

この授業では,問題に正解することよりも,問題を熟考することを重視します。推理問題に関しては,くれぐれも本やインターネットなどで予習しないようにしてください。ただし,研究や技術開発の実例に関しては,事前学習が必須です。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

“Lateral thinking” is the process of considering a problem in a different and original way, rather than following traditional or expected ideas. In this seminar, you will play puzzle games to improve your skill of this thinking. You will also learn technological innovations based on “lateral thinking”.

この授業には専門知識は一切必要ありません。頭の体操をして,柔軟な思考を身につけましょう。


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