2020年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20200045104

●科目区分
理系教養科目

●科目名
現代の生命科学
●主担当教員名
井原 邦夫

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
金・1
●対象学部
文系



●本授業の目的およびねらい

本授業科目は,自然科学系分野の諸現象について,それらの諸現象を学際的,総合的に分析,把握する能力を育むとともに,他の学問分野との関連性について理解することが目的である。
 現代社会では、高齢化社会、ゲノム医療、食の安全など、「生命科学」に関する課題がますます増えています。この講義では、生命倫理、再生医療、遺伝子組換えといった身近な問題について、基礎的な部分から掘り起こし、最新トピックスを混じえ、楽しみながら生きた知識を身につけることを目指します。

●履修条件あるいは関連する科目等

履修条件は要さない。

●授業内容

1.生命科学とは何か
2.生命はどのように設計されているか
3.ゲノム情報はどのように発現するか
4.生命科学に関する倫理的・法的規制はどのようになっているか
5.私たちの食と健康の関係
6.生命科学技術はここまで進んだ1
7.生命科学技術はここまで進んだ2
8.生命科学の新たな展開
9.複雑な体はどのようにしてつくられるか 1
10.複雑な体はどのようにしてつくられるか 2
11.環境と生物はどのようにかかわるか 1
12.環境と生物はどのようにかかわるか 2 

全体で15回分(予定)を12回のテーマで行います。
大まかに1−4,5−8,9−12を3名の担当教員が担当します。それぞれ、各時間ごとで小テストあるいはレポート課題が出されます。

●成績評価の方法

出席点(30%)、授業への取り組み(20%)と、各担当教員が行う小テスト(課題またはレポートなど;50%)の合計点により判断する。
履修を取り下げる場合は、履修取り下げ届を提出すること。

●教科書

必要に応じて授業で示す。

●参考書

必要に応じて授業で示す。

●注意事項

授業で扱うテーマに関して、興味を持ち、しっかり考え、自分の言葉で質問できる程度の準備をして授業に臨んでもらいたい。また、授業で使われる専門用語に関しては、その意味を復習し、十分理解して自分の言葉として話せるように努力してください。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

生物学は、生き物を観察してよく知り、分類する段階から、生き物の情報を読み解き、生き物を改変する段階を経て、今では生き物を作る段階にまできています。科学技術は、人類にとって役立つ部分と手に負えなくなる部分の両面からなる双刃の剣で、新しい技術を使う場合は、我々自身がどのような未来を作りたいのか、を“考え”なければいけません。インターネット検索で安易に見つかる言葉や評論家の言葉を鵜呑みにするのではなく、自分で“考え”て判断を下せるように、正しい知識を身につけください。
 人類は長い時間をかけて作物の品種改良をしてきました。近年、遺伝子組み換え技術やゲノム情報の利用により、品種改良のやり方やスピードが 格段に進歩しています。その詳細について解説します。また、生物のゲノム情報を解読する技術の進歩は、医療面にも大きな影響を与えています。ゲノム情報を知ることによりどのようなことができるのか、最新のゲノム編集技術も併せて説明します。さらに、実際にニュースとして報道された生命科学関連のトピックを取り上げ、その背景や内容を解説することにより、ゲノム時代の生命科学技術 や報道とどのように向かい合えば良いかを考えます。


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