2020年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20200012118

●科目区分
理系教養科目

●科目名
大気水圏環境の科学
●主担当教員名
角皆 潤

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
火・1
●対象学部
情(自然・コン)・理・医・農



●本授業の目的およびねらい

本授業科目は,自然科学系分野の諸現象について,それらの諸現象を学際的,総合的に分析,把握する能力を育むとともに,他の学問分野との関連性について理解することが目的である。
本講義では、私たちが住む地球の環境をめぐる近年の諸現象を具体的に提示し、これを科学的に理解する上で必須となる基礎的な知識を学修してその本質を理解することで、地球環境のような複雑系に対する総合的な理解力の向上をめざす。

●履修条件あるいは関連する科目等

無し。

●授業内容

具体的には、以下の各テーマについて、この順番で講義を進める(各テーマについて1-2回程度講義を行う)。

1. 地球誕生と進化の歴史:なぜ地球には空気と水があるのか?
2. 太陽放射と赤外放射活性気体:なぜ地球は適度に暖かいのか?
3. 地球の炭素循環と海洋の炭酸系:なぜ地球と金星の環境は大きく異なるのか?
4. 海水の物理と化学:なぜ金目鯛は赤いのか?
5. 栄養塩と一次生産:なぜ戻りガツオは美味しいのか?
6. 海水の水平移流・鉛直混合:なぜ海は凍らないのか?
7. 酸化・還元反応と続成過程:化石燃料資源はいかにして蓄積されたのか?
8. 大気の物理と化学1:なぜ二酸化炭素は大気下層に溜まらないのか?
9. 大気の物理と化学2:なぜ大気中にオゾンが存在するのか?
10. 地球に住み続けるにはどのようにすれば良いのか?

以上。

●成績評価の方法

各回の小テスト(出席点を兼ねる)の合計、もしくは期末試験のうち、良い方をもって最終評価とする。

●教科書

指定しない。

●参考書

Wallace S. Broecker著「How to Build a Habitable Planet」(ISBN-13: 978-0961751111)

●注意事項

健康診断受診による欠席や、部活参加による欠席は基本的に救済しません。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

本講義は、各回の時間内だけで内容を完全に理解することが出来るように、履修内容を最小限に抑えています。試験前にまとめて学修するのでは無く、各回の時間内に理解するべく、毎回集中して講義に臨むようにして下さい。科学的・合理的な知識に基づく正しい地球環境像を確立しましょう。


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