学部・大学院区分学部
時間割コード0045302
科目区分言語文化
科目名 【日本語】英語(セミナー)
科目名 【英語】Academic English Seminar
主担当教員 【日本語】長畑 明利
主担当教員 【英語】NAGAHATA Akitoshi
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅳ 金曜日 3時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,専門的学習のツールとして外国語の能力を高め,異文化理解を深めて,国際社会に相応しい教養を育むことが目的である。
英語・英語文化にかかわる様々な主題についての文献・資料調査、調査に基づく英語による口頭発表など、少人数授業の利点を生かした学習活動を行い、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語の運用能力をさらに高めることを目指す。
授業の構成
アメリカを中心とする大衆音楽の発売・放送禁止あるいは自粛等の事例をとりあげる英文を読み、英語の読解能力を高めるとともに、英語圏の大衆文化と社会的・歴史的背景について学ぶ。また、教材とする英文の内容について論じる英文エッセイを書き、英語での発表・ディスカッションを行うことで、学術的な英文の執筆能力、英語での発表能力を伸ばす。

使用する教材は、性や暴力、飲酒や薬物使用への言及、宗教的冒涜、政治的態度などを理由に、大衆音楽(歌)が政治家や一般大衆から非難されたり、あるいは、発禁・放送禁止や自粛などの対象となった事例を紹介し、論じる本の一部。本に紹介されている例はアメリカのものが多く、Billie Holiday、Woody Guthrie、Ray Charles、Jimi Hendrix、Frank Zappa、Patti Smith、Ice-T、Nirvana、Bruce Springsteen、Sheryl Crow、Dixie Chicks らが取り上げられている。ただし、Beatles、Rolling Stones、Sex Pistols なども扱われている。

授業では、和訳によって教科書の英文の理解を確認するとともに、関連する用語・概念、固有名詞などについて学ぶ。また、担当者(もしくはグループ)を決めて、教科書の内容もしくはそこで紹介されているトピックについて論じる英語での発表を行い、あわせて、英文エッセイを書く。時間が許す限り、教科書で紹介されている歌も取り上げ、その歌詞を読む。

e-learning については各自で進めてもらうが、学期中に小テストを行い、その成績でもって、授業全体の成績の20%をつける。
履修条件・関連する科目
学習に対する意欲、向上心、社会的関心、基礎的な文法力を履修条件とする。「英語(基礎)」、「英語コミュニケーション」、「英語上級」の単位を取得していることを前提として授業を行う。
成績評価の方法と基準
電子教材 20%、授業点(発表、作文、発言など)40%、期末試験40% の予定。
教科書・テキスト
自主教材。
参考書
中山康樹『ロックの歴史』(講談社現代新書)、森達也『放送禁止歌』(知恵の森文庫)、その他、教室で、あるいは、授業HPにて紹介する。
注意事項
対面授業に加え、課外学習としてe-learningを課し、その成績に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
The purpose of this course is to help students improve their foreign language proficiency, understand foreign cultures, and acquire the knowledge required in a globalized society. In a small-sized class, students will conduct literature reviews and make presentations on topics related to English language/cultures. Students are expected to become competent users of academic English.
初回の授業を欠席した場合は、課外学習の説明資料をアカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
(注意事項続き)
・遅刻2回で欠席1回分とみなす。また、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。
・私語、ケータイ、睡眠禁止。必要に応じてネットにアクセスしてもらう場合がある。
・作文における「剽窃」、定期テストのカンニングは成績不可。期限後の提出物提出は評価 1/2。
(アドヴァイス)
・卒業時の英語の力が入学時よりも高くなることを目指して学習しよう。
・英語の新聞・雑誌、やさしめの小説を読んだり、英語のテレビ番組やネットの番組(TED など)を見てみよう——日本語字幕ではなく、英語字幕を使ってみよう。TED おすすめ:"Evelyn Glennie Shows How to Listen"。
・自分でセンテンスを作り、使ってみることが大事。話すときは、まず主語を言い、それに続く動詞を言う癖をつけるとよい。