学部・大学院区分学部
時間割コード0045106
科目区分理系教養科目
科目名 【日本語】食と農の科学
科目名 【英語】Science of Food and Agriculture
主担当教員 【日本語】石川 明
主担当教員 【英語】ISHIKAWA Akira
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅳ 金曜日 1時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の諸現象について,それらの諸現象を学際的,総合的に分析,把握する能力を育むとともに,他の学問分野との関連性について理解することが目的である。人類の食と健康を支える農の科学の過去、現在、未来を生物学的観点から概説し、農の科学についての知識と理解を深める。
授業の構成
・食料供給の現状(食料自給率、バイオ燃料、飼料用穀物)
・栄養素の代謝(糖質、タンパク質、脂質)
・栄養素各論(ビタミン、ミネラル)
・食生活と健康(肥満、糖尿病、栄養調査)
・機能性食品の現状(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)
・食による遺伝子への影響(DNAメチル化、胎児期栄養)
・中間まとめと評価
・野生動物の家畜化(自然選択、人為選択、家畜化遺伝子)
・家畜の品種(産業動物、実験動物)
・品種改良に必要な遺伝学的基礎知識1(質的形質、遺伝マーカー、エピジェネティクス)
・品種改良に必要な遺伝学的基礎知識2(量的形質、マーカー・遺伝子依存選抜、ゲノム編集)
・遺伝・育種学の食への応用(クローン動物、品種鑑定、食肉偽装問題、ゲノム編集食品)
・遺伝・育種学の健康増進への応用(比較ゲノム学、オーダーメイド医療)
・中間まとめと評価
・全体のまとめ
履修条件・関連する科目
履修条件は要さない。
成績評価の方法と基準
・小テストや課題提出による平常点(40%)、2回のレポート試験(60%)により成績評価する。
・履修取下げの際に届を必要としない。各回の小テストや課題提出がされない場合、その回の平常点を0点とする。4回以上授業を欠席した場合、または、2回のレポートを提出しない場合、評価は「W」とする。
教科書・テキスト
教科書は指定せず、資料をNUCT上に掲載する。
参考書
栄養科学イラストレイテッド:基礎栄養学(田地陽一編、羊土社)、キャンベル生物学(池内昌彦ら監訳、丸善)
注意事項
NUCT上において講義の実施方法や課題などの掲載ならびに受講学生への個別連絡を行うので、各回の授業の前に必ずNUCTを確認すること。10月から11月に実施する前半の講義については、既定の講義時間(金曜日1限)にZoomにて行う予定である。また、前半と後半の講義の中でZoomによる学生・教員間のコミュニケーションの機会を設ける予定である。講義で扱った専門用語で不明な点は、自分で調べておくこと。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
The objective of this course is to help students increase the knowledge and understanding of agricultural sciences by outlining the past, present and future of the agricultural sciences from a biological perspective.