学部・大学院区分学部
時間割コード0043313
科目区分理系教養科目
科目名 【日本語】都市と環境
科目名 【英語】Urban Areas and the Environment
主担当教員 【日本語】齋藤 輝幸
主担当教員 【英語】SAITO Teruyuki
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅳ 水曜日 3時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の諸現象について,それらの諸現象を学際的,総合的に分析,把握する能力を育むとともに,他の学問分野との関連性について理解することが目的である。
都市や建築におけるエネルギー消費に支えられた人間の諸活動と,都市および建築内における環境問題との関わりを種々の側面から知り,都市・建築設備的な対応や環境工学的な対応,人間の特性を踏まえた対処法などをわかりやすく説明できるようになることを本授業の目標とする。
授業の構成
1.都市・建築における活動と環境問題
都市・建築空間の拡大と近年の環境問題に対して、省エネルギー的視点の必要性を中心に講義する。また、環境問題を解決する糸口として、建物や建築設備におけるライフサイクル評価の意義、都市環境問題の1つであるヒートアイランド現象に対する都市計画的な解決の可能性、および都市環境の維持・改善のために適用されているいくつかの建築関連法規について講義する。

2.都市環境問題に対する都市・建築設備的な対応
都市・建築における種々の未利用エネルギー・自然エネルギー利用システムの構成と特徴を示し、それらに期待される効果と活用方法、普及のための課題などについて講義する。また、建築・都市に導入される地域冷暖房システム、燃料電池、雨水・中水利用システムなどの概要と有効性、都市空間において期待されている役割などについて講義する。

3.室内空気質問題と対応
室内空気質問題が生じてきた背景と現状を示し、それらの問題を解決するために検討・整備されてきた各種基準値や対応策などについて講義する。また、それらをふまえて建築物および冷暖房・換気設備の果たすべき役割について講義する。

受講後、講義内容についてノート等で各自整理しておくこと。それを通して、種々の環境問題と省エネルギーに関する考え方や技術的な対応を理解し、身近なあるいは社会的な環境問題と他の学問分野との関連性について考えること。
履修条件・関連する科目
履修条件は要さない。
成績評価の方法と基準
中間レポート(30%)と期末試験もしくはレポート試験(70%)によって評価し、【本授業の目的およびねらい】に記載した目標が達成されることを合格の基準とする。成績評価基準は『全学教育科目の履修の手引き』を参照。期末試験を受験しない者は「W(欠席)」とする。
教科書・テキスト
直接的な教材としては、毎回講義資料を配布する。
参考書
都市環境学(都市環境学教材編集委員会、森北出版)、地球環境建築のすすめ(日本建築学会編、彰国社)、環境学研究ソースブック(名古屋大学環境学研究科編、藤原書店)、空気調和・設備衛生の環境負荷削減対策マニュアル(空気調和・衛生工学会)、建築・都市エネルギーシステムの新技術(空気調和・衛生工学会編)
注意事項
本講義は文系に対する理系教養科目であり、理系の一部の学科には履修を許可しない場合がある。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
The purpose of this class is to understand the relation between urban environmental problems and human activities that are supported to the energy consumption in a city and architecture. Also, the purpose is to consider the relation with other study fields.
The goal of this class is to learn the measures to urban environmental problems based on the city/building equipments, environmental engineering and characteristics of humans, and to be able to explain them comprehensibly.

講義を通して種々の環境問題があることを理解し、現在および将来の日常生活やそれぞれの仕事に活かせるよう心がけて欲しい。