学部・大学院区分学部
時間割コード0043310
科目区分理系教養科目
科目名 【日本語】動植物の科学
科目名 【英語】Science of Animals and Plants
主担当教員 【日本語】松山 秀一
主担当教員 【英語】MATSUYAMA Shuichi
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅳ 水曜日 3時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の諸現象について,それらの諸現象を学際的,総合的に分析,把握する能力を育むとともに,他の学問分野との関連性について理解することが目的である。
動物と植物は,われわれにとって最も身近な生物界のメンバーであり,様々な場面でわれわれの生活と密接な関係をもって存在している。本講義では,この最も身近な動物と植物を対象として,哺乳類の生殖戦略や動植物の生物多様性など様々な生命現象や生物同士の複雑な関わり合いについて理解する。
授業の構成
家畜繁殖学,森林生態学をそれぞれ専門とする大学院生命農学研究科所属の2名の教員(松山秀一,中川弥智子)により,以下の内容でリレー式に講義を行う。

・ ガイダンス,動物の生殖戦略(松山)
・ キスペプチンの発見 -哺乳類の繁殖機能を制御する中枢機序-(松山)
・ ストレスと繁殖障害(松山)
・ 卵子および精子形成と生殖医療(松山)
・ 交配、受精、着床、妊娠、分娩(松山)
・ 生殖工学〔人工授精,胚移植,性判別〕(松山)
・ 再生医療〔ES細胞,iPS細胞,クローン,ゲノム編集〕(松山)
・ 生物多様性とは(中川)
・ 多種多様な生物が創出・維持される仕組み(中川)
・ 動植物の消失原因(中川)
・ 生物多様性の低下がもたらす影響(中川)
・ 生物多様性の持続的な利用(中川)
・ 生物多様性の保全方法(中川)
・ 生物多様性が特に高い熱帯雨林の紹介(DVD)(中川)
履修条件・関連する科目
履修条件は要さない。
成績評価の方法と基準
履修取り下げ制度を採用する。期末試験(67%),および出席確認を兼ねて行う小テスト等(33%)で成績を判断する。哺乳類の繁殖戦略や動植物の生物多様性に関する基本的な概念や用語を正しく理解し,適切に説明できることを成績の判断基準とする。
教科書・テキスト
教科書は指定しないが、毎回の授業で資料を配布する。
参考書
必要に応じて講義の中で紹介する。
注意事項
講義内容について受講後、ノート等で自分なりに整理しておくこと。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
Animals and plants are familiar species to us and they are closely related to our lives in a variety of contexts. The purpose of this course is to comprehensively understand the significance of various biological phenomena for these closest animals and plants.
In this lecture, students will be able to understand the reproductive strategies and regulatory mechanisms of reproductive functions in mammals, the complex interactions between organisms, and the challenges towards sustainable use of biodiversity.

文系の学生向けの理系教養科目ですので、理系の研究室で「動植物」について今どんなことが研究されているのか、先端科学の一端をできるだけ平易に解説したいと思います。