学部・大学院区分学部
時間割コード0041210
科目区分全学教養科目
科目名 【日本語】科学技術史
科目名 【英語】History of Science and Technology
主担当教員 【日本語】馬渕 浩一
主担当教員 【英語】MABUCHI Koichi
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅳ 月曜日 2時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,専門分野を問わず,豊かな人間性を育み,総合的判断能力をかん養することが目的である。
元来、科学と技術は異なる営みであったが、産業革命期以後、両者は深く結びつき、今日の産業技術の基礎を形成することになった。本講義は、大きな転換期にある世界と日本の科学・技術およびそれらに基づ工業の発展を歴史的な文脈から考察し、幅広い知識を身につけることをねらいとする。
授業の構成
◆西欧における自然科学の成立と発展
01)西欧における自然科学の形成
02)ニュートンの時代から産業革命へ
03)産業革命の伝播と科学・技術

◆わが国における科学技術の受容
04)からくりと製鉄技術(江戸)
05)幕末の反射炉築造(江戸)
06)生糸と鉱山技術(江戸)
07)鉄道敷設と通信(明治)
08)在来産業の近代化(明治)
09)技術者養成機関の成立(明治)
10)近代製鉄技術の確立(明治)
11)電力基盤整備と電気化学の勃興(大正)
12)繊維機械から自動車製造へ(昭和)
13)エレクトロニクスの発展と原子力発電(昭和)

◆20世紀アメリカの研究開発
14)企業研究所の時代とその終焉

◆まとめとして
15)循環型社会構築と科学技術
履修条件・関連する科目
科学技術に関する専門的な知識は不要である。理系学生はもちろん文系学生にも受講して欲しい。
成績評価の方法と基準
期末に課すレポート(60%)、出席(20%)および毎回提出するminutes paper(20%)で評価する。履修取り下げの場合は「届」を提出すること。提出なくレポート未提出、出席日数不足などの場合の評価は「F」とする。
教科書・テキスト
指定する教科書はなし。毎回の授業で講義資料を配布する。
参考書
(1)馬渕浩一「技術革新はどう行われてきたか」、日外アソシエーツ
(2)内田星美「産業技術史入門」、日本経済新聞社(絶版・図書館で)
注意事項
次回の授業に関連する事項を提示するので必ず予習しておくこと。おおむね3回ごとに授業内容の小括を記述する復習を行うこと。
本授業科目は、実務経験のある教員(名古屋市科学館主任学芸員)が、その実務経験を活かして行う授業科目である。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
なぜ日本の産業技術は急速な発展を遂げたのか、今、世界はどう変化しつつあるのかの答えを持つことは、将来、世界を舞台に活躍されるであろう皆さんに必須の知識だと思います。文系・理系を問わず、聴講を期待します。授業では、内外の博物館に保存、展示された実物史料の写真を豊富に利用します。実証的であるとともにビジュアルな授業を心がけるつもりです。

This lesson will give you the answers for the following questions: How were science and technology developed? Why was Japan's industry developed immediately? How is the industry changing?