学部・大学院区分学部
時間割コード0041209
科目区分全学教養科目
科目名 【日本語】音楽芸術論
科目名 【英語】Introduction to Musical Art
主担当教員 【日本語】森本 頼子
主担当教員 【英語】Morimoto Yoriko
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅳ 月曜日 2時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,専門分野を問わず,豊かな人間性を育み,総合的判断能力をかん養することが目的である。
西洋音楽史で常に中心的な位置を占めてきたオペラは、諸芸術(文学、美術、舞踊等)や、各国の社会・文化状況とも深くかかわりながら発展を遂げてきた。本授業では、バロックから現代に至るまでの代表的なオペラについて、作品が生まれた背景や、聴きどころ・見どころをさまざまな角度から学んだうえで鑑賞し、作品に対する理解を深める。
目と耳からオペラ史を学ぶことで、音楽に対して幅広い視座を得ることを目標とする。
授業の構成
1.イントロダクション――オペラとは何か
2.モンテヴェルディ《オルフェオ》――オペラの誕生と初期オペラ
3.モーツァルト《フィガロの結婚》――階級社会とオペラ
4.モーツァルト《魔笛》――オペラと「信仰」
5.ヴェルディ《椿姫》――オペラと恋愛
6.ヴェルディ《アイーダ》――オペラとスペクタクル
7.ヴァーグナー《トリスタンとイゾルデ》――ヴァーグナーが求めた理想のオペラ(1)
8.ヴァーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》――ヴァーグナーが求めた理想のオペラ(2)
9.ビゼー《カルメン》――フランス・オペラの様相
10.ムソルグスキー《ボリス・ゴドゥノフ》――ロシア・オペラの様相
11.ヨハン・シュトラウス2世《こうもり》――オペラと笑い
12.プッチーニ《蝶々夫人》――オペラと異国趣味
13.ベルク《ヴォツェック》――20世紀のオペラ
14.團伊玖磨《夕鶴》――日本のオペラ
15.まとめと評価
履修条件・関連する科目
音楽的な能力や経験は問わないが、簡単な楽譜が読めることが望ましい。
成績評価の方法と基準
授業への参加姿勢(50%)、レポート試験(50%)で評価する。履修取下げの際に届を必要としない。出席日数の不足の場合、評価は「W」とする。
教科書・テキスト
使用しない。適宜、授業資料を配付する。
参考書
岡田暁生『オペラの運命――十九世紀を魅了した「一夜の夢」』(中公新書、2001年)ISBN: 4-12-101585-1
その他、授業時に適宜紹介する。
注意事項
毎回の授業で、動画サイト等の映像を鑑賞し、感想を書くなどの課題を課す。また、レポート作成に際しても、動画サイトやテレビ、DVDなどでオペラを鑑賞することを推奨する。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
The aim of this course is to help students acquire an understanding of the history of opera in Western countries. The goal of this course is to obtain a broader perspective on music.