学部・大学院区分学部
時間割コード0025512
科目区分全学教養科目
科目名 【日本語】特別講義(PBLマーケティング)
科目名 【英語】Special Lecture (PBL Marketing)
主担当教員 【日本語】児玉 英明
主担当教員 【英語】KODAMA Hideaki
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 金曜日 5時限


本授業の目的およびねらい
本セミナーでは、経営学の一領域であるマーケティングの理論を学びます。身近なケース・スタディを教材に用いて、文系の学生にも理系の学生にも共通して求められる経営学の考え方を学んでいきます。具体的なケース・スタディを想定し、経営学の視点から、問題発見・問題解決の思考(Problem Based Learning)を体験させることが目的です。
授業の構成
1.マーケティング・ミックス1(プロダクト・プロモーション・プレイス・プライス)
2.マーケティング・ミックス2(プロダクト)
3.マーケティング・ミックス3(プロモーション)
4.マーケティング・ミックス4(プレイス・プライス)
5.ターゲット市場の選定1(セグメンテーションの定義、セグメンテーションの基準)
6.ターゲット市場の選定2(ターゲット・セグメントと4つのPのフィット)
7.経営学ケース・スタディ1 
「ネスレ日本『ネスカフェ アンバサダー』:流通経路への着目」
8.経営学ケース・スタディ2 
「パナソニック『ポケットドルツ』:セグメンテーションとターゲティング」
9.製品ライフサイクル1(導入期、成長期、成熟期、衰退期)
10.製品ライフサイクル2(導入期、成長期、成熟期、衰退期)
11.市場地位別マーケティング戦略1(リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャー)
12.市場地位別マーケティング戦略2(リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャー)
13.経営学ケース・スタディ3 
「緑茶飲料戦争『おーいお茶・伊右衛門・綾鷹・生茶』」
14.経営学ケース・スタディ4 
「ドライ戦争『アサヒビール』と『キリンビール』」
15.経営学ケース・スタディ5
「ポジショニング『ドトール』と『スターバックス』のマーケティング戦略」
履修条件・関連する科目
「ゼミナール形式の授業」と「eラーニング」を組み合わせたハイブリッド・ラーニングを展開します。2020年度は「PBLマーケティング」を受講している学生を対象に、eラーニングの形で(正課外で)、経営戦略、経営組織をテーマにした講義形式の授業「経営学入門」を提供します。授業内容をより深めたい学生は、eラーニング教材を課外学習に活用してください。
また、情報学部が開講している「名古屋大学」と「レゴランド」が連携したPBL型授業「PBL 1」を履修すると、具体的な文脈の中で、マーケティングを考えるきっかけになります。
成績評価の方法と基準
本講義は、少人数講義であるため、授業での発表と課題の提出を重視する。
授業の進行に沿って、PBLの課題を2題程度出題し、添削指導を行う。
教科書・テキスト
講義ノートと教科書を併用しながら進める。
沼上幹『わかりやすいマーケティング戦略 新版』有斐閣、2008年。
参考書
青木幸弘編『ケースに学ぶマーケティング』有斐閣、2015年。
石井淳蔵他編『1からのマーケティング・デザイン』碩学舎、2016年。
沼上幹『ゼロからの経営戦略』ミネルヴァ書房、2016年。
土屋守章『現代経営学入門』新世社、1994年。
東洋経済新報社編『「会社四季報」業界地図 2020年版』東洋経済新報社、2019年。
注意事項
授業は講義ノートを配布して進めます。
毎回、『わかりやすいマーケティング戦略 新版』を持参してください。
ケース・スタディに関しては、学生にプレゼンテーションをしてもらいます。Word、Excel、PowerPointを使うことがあるので、パソコンを用意してください。
eラーニング「経営学入門」では、土屋守章『現代経営学入門』に即して学習を進めます。内容は、「1.分業とその調整」「2.大量生産体制の盛衰」「3.転換期の企業経営」「4.企業戦略と経営組織」「5.ハイテク産業の競争戦略」を学びます。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
社会科学における思考力とは「具体」と「抽象」の間を往復運動する力です。本セミナーでは、経営学の学びを通して、「具体」と「抽象」の間を往復運動する力を養成していきます。具体的なケース・スタディと抽象的な理論をバランスよく学ぶことで、皆さんを経営学の学びへいざないます。
大教室で静かに講義を聴くのではなく、「先生や仲間と議論したい」、「自分の問題関心をレポートにまとめたい」といった主体的な学生を対象とします。