学部・大学院区分学部
時間割コード0025472
科目区分理系基礎科目
科目名 【日本語】物理学実験
科目名 【英語】Laboratory in Physics
主担当教員 【日本語】能勢 正仁
主担当教員 【英語】NOSE Masahito
単位数1.5
開講期・開講時間帯Ⅱ 金曜日 4時限
Ⅱ 金曜日 5時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。
演習によって、測定データの記録と処理・表現の方法について学ぶ。様々な物理量の測定や物理現象の観察を通して、その背景にある法則を理解し、基本的な測定の方法と原理・実験の技術などを習得する。
授業の構成
演習と実験を次の内容で実施する。
【演習】
1.単位、有効数字、数値計算、測定機器と測定誤差などについての演習
2.誤差の伝播、測定データの処理、グラフ表示、最小二乗法についての演習
【実験】
1.重力加速度:剛体振子による重力加速度の測定
2.磁場中の電子の運動:一様な磁場中の電子の運動の観察、および電子の軌道半径と加速電圧、磁場の強さとの関係、電子の比電荷の測定
3.等電位線:定常電流が流れる導体(アルミニウム箔)の等電位線、電気力線の観察
4.物性:金属および半導体の低温での抵抗測定、超伝導体の転移温度測定、および磁性体のキュリー温度測定
5.回折格子による光の波長測定:カドミウム原子の線スペクトル光の波長測定
6.オシロスコープ:電圧・周波数・位相差の測定など2現象オシロスコープを用いた計測
方法の習得、およびRC回路による位相変化の測定
7.電気回路の共振現象:2現象オシロスコープによるLCR回路の共振現象の観察、入力周波数の変化に対する出力の振幅の共振曲線と位相差の測定
8.放射能の測定:GM計数管によるβ線放射能の測定、計数の統計的変動の観察
履修条件・関連する科目
授業は、力学・電磁気学・物理学基礎Ⅰ・物理学基礎Ⅱの履修(履修中のものも含む)を想定して実施される。工学部の学生には進級要件として必修である。なお、必ず授業開始前にテキストを読み、しっかりと予習しておくこと。
成績評価の方法と基準
出席点および授業時の評価、毎回提出する実験レポートの評価による。原則として、⽋席や遅刻は⼀切認めないので注意すること。レポートの未提出や出席⽇数の不⾜の場合、評価は「F」とする。履修取下げ届を提出する必要はない。
教科書・テキスト
「物理学実験指針」(名古屋大学教養教育院物理学実験室編)
※毎年改訂されるので,必ず2020年度版を生協にて購入すること。
参考書
必要に応じて、授業で示す。
注意事項
「物理学実験指針」(2020年度版)、関数電卓、定規を必ず持参すること。これらを持参しない場合は、実験の開始を認めない場合がある。不明な点は教員やTAに質問し、理解が不十分なまま、勝手に進めないこと。安全かつスムーズに実験を進めるため、必ずテキストを読み、参照Webページの実験動画を見て、事前学習すること。
本授業に関する参照Webページ
http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/lms/pex/
担当教員からのメッセージ
This class aims to learn how to record, analyze, and present data through drill. It also aims to understand law of nature and to acquire techniques of measurements through experiments and observations of wide variety of physical phenomena.