学部・大学院区分学部
時間割コード0025246
科目区分理系教養科目
科目名 【日本語】物質と材料の科学
科目名 【英語】Science of Matter and Materials
主担当教員 【日本語】小澤 正邦
主担当教員 【英語】OZAWA Masakuni
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 金曜日 2時限


本授業の目的およびねらい
目的:
本授業科目は,自然科学系分野の諸現象について,それらの諸現象を学際的,総合的に分析,把握する能力を育むとともに,他の学問分野との関連性について理解することが目的である。
ねらい:
物質は原子や分子からできていますが、それらが人間に役立つ、あるいは自然の中で何らかの役割を果たす状態になったものを「材料」と呼んでいます。この授業では、素材をつくる、形をつくる、機能をつくる、という観点から、「材料」を科学し、人間の知恵を学び、物質と材料の科学への理解を深めます。
授業の構成
・小澤正邦(化学と材料)
物質と材料の科学を、化学の視点から理解する講義を行う。物質・材料の現象は化学的には材料化学(Materials Chemistry)という学問領域に発展しており、電池や触媒、超伝導物質やナノカーボン、発光ダイオードなどの開発、性能の向上にむけた様々な話題がある。その基礎となる下記内容を解説しその理解を進める。 
1.物質観と材料の歴史、2.化学からみた物質の基礎と周期律表、3.結晶と材料の構造、組織、4.結晶表面と分子の反応、5.ノーベル賞と材料、6.環境保全と材料、7.自動車と材料(番号と講義時間長さは無関係、順番の変更はあり)

・小川登志男 (金属と材料)
金属材料は、生活で使われている材料の約半分を占めている。そのため、金属材料の特性を少しでも向上させることができれば、その社会貢献度は極めて高いといえる。近年は、炭素繊維強化樹脂 (CFRP) に代表される「先端材料」に注目が集まっているが、長い歴史のある「金属材料」にもまだまだ発展の余地は十分にある。本講義では、現代の産業基盤を支えている金属材料に改めて着目し、金属材料の基本的な特性や用途について学ぶとともに、近年の金属材料に関する研究開発事例等についても取り上げる。
1. 金属の歴史、2. 金属の基本特性、3. 金属の主な用途
4. 金属の応用例、5. 鉄と鋼 6. 鉄鋼の課題と可能性、7. これからの金属材料
履修条件・関連する科目
特に指定はしない。
成績評価の方法と基準
小澤正邦:レポート(2~3回を予定)
小川登志男:レポート (2~3回を予定)
履修を取りやめる場合は履修取り下げ届を提出する必要がある。
教科書・テキスト
化学、物理の高校の教科書水準の理解を前提とし、説明とスライドによる講義を予定。
参考書
大学入学後指定の教科書に準ずる。専門的な内容では必要に応じて講義で示す。
注意事項
講義中に課題を課す予定であるので注意してください。なお、2020年度が原則としてリモート講義を予定。例年、講義開始後の追加登録受付はしていない(本学教養院による人数制限にかかるため)。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
Courses that provide students with the skills required to analyze and understand phenomena in the field of natural sciences in an interdisciplinary, comprehensive fashion that promotes an understanding of their relationships to other fields of study.

2人の教官からそれぞれの視点から講義をします。これから学んでいく専門分野がどのようなものか、予備体験をしてください。