学部・大学院区分学部
時間割コード0024514
科目区分基礎セミナー
科目名 【日本語】基礎セミナーB
科目名 【英語】First Year Seminar B
主担当教員 【日本語】西井 志織
主担当教員 【英語】NISHII Shiori
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 木曜日 5時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,初年次生を大学教育へ導入し,自立した学習能力を身につけるとともに,文・理に共通した基礎的学力や技能を養うために,多面的な知的トレーニングによって,コモンベーシックとしての読み,書き,話す能力のかん養を図るとともに,真理探究の方法と面白さを学ぶことが目的である。
セミナーのテーマ:「日常生活と知的財産権」
知的財産権を素材として、日常生活の中から法的問題を発見し、必要な調査を行い、他人との議論の中で論理的思考を深める能力を養うことが本授業の目標である。
授業の構成
 音楽、小説、漫画、映画、建築、科学技術(発明)、ブランド品、さらには植物の新品種や実用品のデザインなどは、身近にある「知的財産」である。自分がこれらの「知的財産」を創作することもあれば、また、他人が創作した「知的財産」を利用する(コピーする、変更を加えるなど)こともあるだろう。「知的財産」の創作も、利用も、知的財産法によって規律されている。本セミナーでは、知的財産法の諸論点の中から、日常生活に密接に関連するトピックを中心に取り上げ、それらに法的にアプローチする。
 例えば、勉強や趣味のため本の一部をコピー機で複写する、スマートフォンやPCに流行の音楽や映画をダウンロードする、観光地で特徴的な建築物の写真を撮る、学園祭で演劇を行う、好きな小説のキャラクターを絵に描いてみる―――これらの行為はすべて、「著作権法」に関係している。また、日常生活で周りを見渡せば発明があふれており(例えば、車、風邪薬、スマートフォン)、それらには「特許法」が関係している。ほかにも、好きなブランドのある人や、Nagoya Universityのロゴの入ったボールペンを使っている人は、「商標法」に興味を持つきっかけを既に手にしている。
 取り扱うテーマや文献については、参加者の人数と興味関心を踏まえセミナー初回に決定するが、暫定的には、2回目に教員が知的財産法の基礎や文献調査方法等について説明し、3回目以降、グループ又は個人による報告と参加者全員による質疑・応答を行っていく予定である。また、参加者の希望によって、ディベートを数回行う可能性もある。身の回りの知的財産権に意識的であることが、日常的な課題となる。
履修条件・関連する科目
履修条件は要さない。
成績評価の方法と基準
出欠、報告内容、議論への参加、報告に基づく期末レポートをもとに、【本授業の目的およびねらい】に記載した内容が達成されているかを評価する。成績評価基準は、『全学教育科目の履修の手引き』を参照。
欠席の回数が4回以上の者、及び、期末レポートを提出しない者は「F」とする。
学期途中で履修の取りやめを希望する場合は、担当教員の許可を必要とする。
教科書・テキスト
初回に受講者の興味関心を聞き取りし、それに合ったものを必要に応じて授業で示していく。
参考書
初回に受講者の興味関心を聞き取りし、それに合ったものを必要に応じて授業で示していく。
注意事項
・報告者として、建設的授業に資する発表ができるよう準備すること。
・報告者でないときも議論の場で自らの考えを発言できるよう、普段からニュース等に目を配り、主体的に思索を深めておくこと。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
This seminar aims to invite the first-year students into the university education. Through various training, they can get the basic knowledge and skills to be required and find the pleasure of learning.
The concrete objective of this seminar is to cultivate the abilities to find legal problems in daily life, carry out the necessary investigation by oneself and think logically in the discussion with others by using intellectual property rights as material.