学部・大学院区分学部
時間割コード0024227
科目区分言語文化
科目名 【日本語】ロシア語4
科目名 【英語】Russian 4
主担当教員 【日本語】SAVELIEV IGOR
主担当教員 【英語】SAVELIEV IGOR
単位数1.5
開講期・開講時間帯Ⅱ 木曜日 2時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,専門的学習のツールとして外国語の能力を高め,異文化理解を深めて,国際社会に相応しい教養を育むことが目的である。
ロシア語を初めて学ぶ受講生を対象に、一貫した授業計画に基づいてロシア語に関する基
礎知識と運用力を養成する科目である。「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能をバ
ランスよく総合的に身につけることを目指す。また、ロシア語世界が身近になる
よう、視聴覚メディアなどを通じて文化・風俗・歴史・社会事情等についても学び、国際
的視野を涵養する一歩とする。目標は「ロシア語に親しむ」である。
授業の構成
この授業では、まずロシア語の基礎的な文法事項を習得し続ける。授業テーマは以下である。

1.運動の動詞(2):定動詞と不定動詞
2.動詞の体(1):完了体と不完了体の基本的用法
3.動詞の体(2):接頭辞による動詞派生と動詞の体の関係
4.無人称文
5.仮定法:条件文と仮定法(2)
6.関係代名詞:最も使われる関係代名詞と関係副詞
7.完了体副動詞
8.形動詞(能動形動詞過去形):形態と用法 
9.形動詞:被動形動詞の過去形
10.被動形動詞の過去短語尾形と受け身文

 テキストを終わった後は、テキストで習得した文法事項を復習しながら、実際に使えるロシア語を身につけることを目指して、受講生それぞれの聴解力・表現力を高めて行く。授業テーマは以下である。

 11.「私はモスクワに行きます」(場所・人物などを説明する)
 12.「いくらですか」(値段の尋ね方など)
 13.「あなたの職業は」(職業などを説明する)
 14.「ボルシチはお好きですか」
 15.「キノコ狩りに行きましょう」(好み・趣味などを質問して説明する)
履修条件・関連する科目
ロシア語3とともに履修すること。
成績評価の方法と基準
平常点および試験の成績により評価する。授業への参加度、授業出欠などにより判断する。
教科書・テキスト
西中村浩、朝妻恵理子『ロシア語をはじめよう』朝日出版社、プリント配布。
参考書
参考書は授業中に指示する。露和辞典は、『小学館プログレッシブロシア語辞典』、『博友社ロシア語辞典』、『岩波ロシア語辞典』、『研究社露和辞典』の内から一冊を購入すること。
注意事項
露和辞典を必ず持参すること。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
 This class aims at acquiring basic skills (listening, speaking, reading and writing) in order to communicate with speakers of Russian language.
大学生になったことを実感することの一つに新しい外国語を学ぶことがあるのではないでしょうか。新鮮なこの思いも時が経つにつれて次第に重荷になる人が多いようですが、そうならないためにも腰を落ち着けてじっくりと語学を学んで行くことが必要です。以下ではロシア語を学ぶ際に必要となる辞書について書いてみましょう。
(1)『小学館プログレッシブロシア語辞典』(小学館):この辞典は数年前に刊行された最新の露和辞典です。収録語彙数は6万語あり、初級や中級者にとって充分あり安心できます。和露の語彙も1万語付け加えられています。初学者向けに発音表記に仮名も付し配慮されてもいます。コンパクトなサイズですので文字が細かいけれど、持ち運びには楽です。
(2)『岩波ロシア語辞典』(岩波書店):この辞典は前記の辞典より語彙数は少なく、
13万語ぐらいのものです。しかし比較的新しい語彙が載っています。また研究社の辞書とほぼ同じ大きさにも拘わらず、語数が少ないだけに辞書が見やすくなっています。勿論、文法的な項目や例文等もしっかりしていますし、何よりも全体的に洗練されています。
 初級者にも引きやすく、しかも学問的にもしっかりした辞書には次のものがあります:
(3)『博友社ロシア語辞典』(博友社):この辞書は改訂版が出て新しくなりました。
辞書の語彙数は6万語ぐらいです。この数は初級・中級者に丁度良い語彙数ですし、例文
も初級の人にはわかりやすいものです。また簡単な和露語彙集が付いていますし、各単語
に発音記号が表記されています。
(4)『研究社露和辞典』(研究社):この辞典は語彙数26万語と我が国最大の辞書で
す。語彙数だけでなく文法事項や例文・用例、慣用的表現などが豊富に載せられており、
これ一冊あれば他のロシア語の辞典は必要ないほどのものです。