学部・大学院区分学部
時間割コード0024119
科目区分理系教養科目
科目名 【日本語】自然環境と人間
科目名 【英語】Natural Environment and the Human Being
主担当教員 【日本語】山中 宏二
主担当教員 【英語】YAMANAKA Koji
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 木曜日 1時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の諸現象について,それらの諸現象を学際的,総合的に分析,把握する能力を育むとともに,他の学問分野との関連性について理解することが目的である。
本講義の前半は、人体を構成する臓器、細胞、ゲノムに焦点を当て「ゲノムと環境」「免疫・代謝と疾患」を、後半は、脳神経系による外環境の認知と適応に関して「脳科学と疾患」をテーマとして取り上げる。医学・生命科学に関するこれらのテーマについて基礎から最新の話題、最先端の研究まで幅広く学ぶ。
授業の構成
―ゲノムと環境―
1.ゲノムの複製と遺伝 
2.ゲノムの損傷修復と変異 
3.ゲノム科学と技術応用 
4.ゲノムの多様性と疾患 
5.遺伝子検査とゲノム医学 
―免疫・代謝と疾患―
6. 免疫の歴史と基礎・疾患
7. エネルギー代謝と疾患
8. 全身性代謝異常・メタボリックシンドロームと免疫
9. 細胞内代謝異常と免疫
―脳科学と疾患―
10. 神経系の情報伝達とその異常
11. 神経系を構成するグリア細胞の役割
12. 脳と心の病気―依存症
13. 脳と心の病気―認知症、失語症
14. 脳と心の病気―運動神経の疾患
15. モデル動物を使った脳科学研究
本講義では、脳科学、ゲノム科学、代謝・免疫学を中心に、医学・生命科学研究の基本と応用を理解する。具体的に、神経系を構成する細胞群の役割とその変化について様々な身近な例に学ぶ。また、疾患からみた脳機能制御やその破綻のメカニズム、モデル動物を使った精神・神経疾患研究の紹介を通じて学び、病気からみた脳科学の理解を深める。さらに、代謝・免疫学やゲノム科学といった、近年研究が急速に進む医学・生命科学分野を例に、全身を構成する臓器や細胞が人体の恒常性を維持する仕組みを理解する。
履修条件・関連する科目
特になし(受講者は高校生物程度の基礎知識を持つことが望ましいが、高校における履修歴は必須ではなく、本講義に興味を持って出席し、学ぶことが必要と思われる。)
成績評価の方法と基準
試験60点、出席点40点の合計100点満点で評価(試験は3分野から出題され、各20点で合計60点満点) 履修取り下げ制度を採用する。試験を受験しないものは「欠席」とする。
教科書・テキスト
特になし。講義の過程において、適切な情報ソース(文献・ウェブサイトなど)を提示することにより、自律的情報収集能力、情報処理能力、科学的思考を伸ばす。
参考書
特になし
注意事項
本授業科目は、実務経験のある教員(医師)が、その実務経験を活かして行う授業科目である。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
This subject aims to understand the basic knowledge and research topics in medicine and life science. The lecture will focus on "genome science and environment", "immunology, metabolism and disease", and "neuroscience and disease".