学部・大学院区分学部
時間割コード0024117
科目区分理系教養科目
科目名 【日本語】遺伝子の世界
科目名 【英語】The World of Genes
主担当教員 【日本語】上口 智治
主担当教員 【英語】UEGUCHI Chiharu
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 木曜日 1時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の諸現象について、それらの諸現象を学際的、総合的に分析、把握する能力を育むとともに、他の学問分野との関連性について理解することが目的である。
遺伝子の概念の発見に始まる分子生物学の基本概念を習得し、遺伝子の構造・複製・機能発現の仕組みを理解する。次いで遺伝子の概念と人間社会との関わりを、技術や病気などの実例を通して思考する能力を養う。
授業の構成
・遺伝の法則性の発見
・遺伝子とDNA
・分子生物学の誕生
・遺伝子の複製
・セントラルドグマと遺伝暗号(1)
・セントラルドグマと遺伝暗号(2)
・オペロン説のパラダイム
・真核生物の遺伝子システム(1)
・真核生物の遺伝子システム(2)
・遺伝子変異
・遺伝的変動と遺伝子の進化(1)
・遺伝的変動と遺伝子の進化(2)
・DNA技術(1)
・DNA技術(2)

前半7回の講義では遺伝子の概念の発見・遺伝子の構造解明から遺伝子の働きについて、主に大腸菌などの原核生物の研究から解明された分子生物学の重要な基礎的事項を解説する。後半7回の講義では動物などの真核生物における遺伝子の機能について解説する。前半の講義では音声付きPowerpointを用いたオンデマンド講義、後半の講義ではPowerpointを用いてオンデマンドあるいはライブ講義の形式で行う。
履修条件・関連する科目
特になし
成績評価の方法と基準
14回の講義期間中に3回の小テストを行う。小テストでは講義内容だけでなく、参考書等で調べてレポートするような課題を含む。また講義内容についての質問は小テストのレポートで受け付け、次回の講義時に回答を公開する(質問の有無は成績評価には反映しない)。15回目の講義では事前に通知した課題について講義時間内にレポートを作成して提出する。成績はこれら小テストとレポートの内容によって評価する。
履修取り下げにあたり、履修取り下げ届を必要としない。レポートを提出しない者は「欠席」とする。
教科書・テキスト
特に指定しない
参考書
「分子遺伝学」第3版 ブラウン 東京化学同人 (9784807905010)
「細胞の分子生物学」第6版 Bruce Alberts他 ニュートンプレス (9784315520620)
注意事項
特になし
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
The objectives of this course is to help students understand the various biological phenomena of living organisms that are caused by the action of genes. It is also important to understand that life phenomena are closely related to nearby disciplines such as physics and chemistry.
At the end of the course, students are expected to learn the basic concepts of molecular biology starting with the discovery of the concept of genes, and understand the underlying molecular mechanism of structure, replication, and function of genes. Next, students develop the ability to think about the relationship between the concept of genes and human society through examples, such as technology and disease.