学部・大学院区分学部
時間割コード0023302
科目区分文系教養科目
科目名 【日本語】表象と文化
科目名 【英語】Culture and Representation
主担当教員 【日本語】近本 謙介
主担当教員 【英語】CHIKAMOTO Kensuke
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 水曜日 3時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,人文・社会科学系分野の諸現象について,それらの諸現象を学際的,総合的に分析,把握する能力を育むとともに,他の学問分野との関連性について理解することが目的である。
本授業の目的は、日本文化の豊かな表象と位置づけられる芸能の世界を多面的に学ぶことにある。本授業の目標は、伝統的な古典芸能について基礎的な知識を養い、歴史的・文化的位置づけを把握することにある。神仏への奉納を起源とする芸能等、法会・儀礼と深く関わる芸能のすがたを、神仏とひとの織りなす表象の文化史として理解する。
授業の構成
芸能の起源について学ぶことからはじめ、古い位相に属する法会・祭礼のすがたを探究したのち、その展開の諸相を探る。予習の手がかりとなる文献や課題については、授業中に指示する。
(1)日本芸能の起源―神話の世界―
(2)神話世界の表象1
(3)神話世界の表象2
(4)仏教伝来と芸能
(5)仏教伝来の表象1
(6)仏教伝来の表象2
(7)古代仏教と芸能―東大寺修二会の世界1―
(8)古代仏教と芸能―東大寺修二会の世界2―
(9)神事祭礼と芸能―春日若宮おん祭りの世界1―
(10)神事祭礼と芸能―春日若宮おん祭りの世界2―
(11)信仰と芸能の相関1
(12)信仰と芸能の相関2
(13)古典芸能としての確立―能の世界1―
(14)古典芸能としての確立―能の世界2―
(15)総括
履修条件・関連する科目
芸能に関心を持ち、文献・絵画・映像等の諸資料を駆使して考察する意欲を有すること。
成績評価の方法と基準
テーマのまとまりごとに授業中に作成して提出するリアクション・ペーパーの内容(30%)
期末試験の成績(70%)履修を取り下げる場合は、履修取り下げ届を提出すること。
教科書・テキスト
教科書は使用せず、必要な資料等は授業中に配布する。
参考書
網野善彦ほか編『大系日本歴史と芸能 : 音と映像と文字による』(平凡社、1990~1992年)
注意事項
リアクション・ペーパーの内容も重視する。
予習として、文献資料を読む課題を課すことがある。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
芸能の世界を日本文化の表象として捉える作業に、積極的かつ能動的に取り組んでほしい。
Lecture on Japanese ancient rituals and performing arts