学部・大学院区分学部
時間割コード0022372
科目区分理系基礎科目
科目名 【日本語】地球科学実験
科目名 【英語】Laboratory in Earth Science
主担当教員 【日本語】氏原 温
主担当教員 【英語】UJIHARA Atsushi
単位数1.5
開講期・開講時間帯Ⅱ 火曜日 3時限
Ⅱ 火曜日 4時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。
授業の構成
1.岩石・鉱物に関する基礎的実験。
 a.岩石と鉱物の観察に関して動画などで説明。
 b.岩石と鉱物の観察や実験。

2.偏光顕微鏡の観察法に関する基礎的実験。
 a.偏光顕微鏡の取扱い方を学ぶ。
 b.鉱物の光学的性質を測定する。
 c.岩石・鉱物の組織を観察し,それらの成因を考察する。

3.古生物に関する基礎的実験。
 a.化石の観察に関して動画などで説明。
 b.化石や生物(チキンの骨や貝殻)の観察。

4.例年は学期中の休日を利用して野外実習を行うが、今年度は、これに代わる期末レポートを課す。内容は、「河原の石の調査」、「お城の石垣の石調査」、「庭の石の調査」などで、受講者が自由にテーマを決める。詳細については、第1回の授業時に説明する予定である。

#1, 3, 4では、実験材料となる岩石・鉱物、化石や生物については、受講者が身近で手に入れられるもの(庭の石、道端の石、川原の石、家にある岩石、鉱物、化石、チキンの骨や貝殻など)を想定している。オンラインで観察や実験の方法を説明し、それをもとにして受講者自ら観察や実験を行いレポートする、という形式で授業を進める予定である。授業内容やレポートの作成などについての質問には、毎回の「授業に関する質問」への回答と、メッセージなどを通じて答えることにしている。
履修条件・関連する科目
高校における地学の履修を前提としない。
成績評価の方法と基準
毎回提出するレポートの内容,実験に取り組む態度と意欲などから総合的に評価する。4回以上課題を未提出の場合と期末レポートを未提出の場合、「欠席」とする。なお履修取り下げ制度を採用する。
教科書・テキスト
環境システム論講座編「地球科学基礎(実験)指導書」
参考書
「学研の図鑑LIVE ポケット12 岩石・鉱物・化石」芳賀靖彦(編)、学研
「観察を楽しむ特徴がわかる岩石図鑑」西本昌司著、ナツメ社
注意事項
なし
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
オンラインでの実験で、例年よりも「石」に絞った内容となりますが、石(岩石・鉱物)は地球を構成する最小単位といってよいものです。身近にある石を材料にして、石を学び、地球の成り立ちを学んでみましょう。実験材料を自分で調達する(多くの場合、どこかで拾ってくる)ことになりますので、身近な場所で石を探してみよう、調べてみようという積極さ、見つけたありふれた石にどんな地球科学的ストーリーが見つかるかといった好奇心がある人を歓迎します。