学部・大学院区分学部
時間割コード0022332
科目区分文系基礎科目
科目名 【日本語】経営学
科目名 【英語】Management
主担当教員 【日本語】中島 英喜
主担当教員 【英語】NAKASHIMA Hideki
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 火曜日 3時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,人文・社会科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。
本授業は、受講生が独力で、(1)証券投資と資産価格の基礎理論の説明し、(2)これら理論に関する標準的な数式モデルの導出し、(3)これら数式モデルを使った演習を実行できるようになることを目標とする。
これらの能力は、金融工学と呼ばれる分野の基礎になる。実験や実証は行わないが、本授業の内容は高校の物理のイメージが比較的近いと思われる。
授業の構成
財務の意思決定を理解するには、金融経済学の基礎知識が必要です。本講義では金融経済学の基礎になる資産価格論を概説し、段階的演習により資産価格を導出します。

<準備:資産価格の基礎>
1. オリエンテーション、バランスシートを使った用語説明
2. 金利と債券価格(演習)
3. 投資とリターン(金利、利回り、リターンの関係)
4. 効率的市場仮説

<発展:証券投資の理論>
5. 期待効用仮説
6. リスク回避度の算定(演習)
7. リスク回避度と最適投資額(演習)
8. 分散投資のリスク低減効果(演習)
9. 最適ポートフォリオ選択(演習)と分離定理
10. 中間まとめと1次試験

<応用:資産価格の理論>
11. 合理的期待と市場均衡
12. 均衡株価の導出(演習)

<歴史:資産市場と資産価格の概観>
13. 資本市場の歴史と意義、日本の株価・金利・為替レートの推移
14. 株式会社の誕生と意義、総復習
15. まとめと評価
履修条件・関連する科目
線形代数の基礎(ベクトルと行列の演算の能力)は必須。さらに確率と統計の知識があることが望ましい。
成績評価の方法と基準
合格要件は、1次試験(授業中)と2次試験(期末)の両方の合格。
成績評価基準は、『全学教育科目の履修の手引』を参照。
試験未受験者と1次試験の不合格者は欠席扱い(履修取下げの際に届を必要としない)。
教科書・テキスト
特に指定しない。
必要な教材は、本講義の専用サイトを通じて提供する。
参考書
砂川伸幸「コーポレート・ファイナンス入門」(日経文庫)。
注意事項
合格へのアドバイス:段階的な演習を毎回確実に理解して1次試験に臨むこと
本授業に関する参照Webページ
http://www.soec.nagoya-u.ac.jp/~nakashima/BA/index.htm
担当教員からのメッセージ
Courses designed to promote an understanding of the study of humanitiesand social sciences and to foster independent decision-making capabilities.

内容は難しいものではありませんが、多くの受講生にとって馴染みのない分野であるため理解し難い傾向があるかもしれません。
このため、受講姿勢が成績を大きく左右します。
この点については、上記の「成績評価の方法」と「注意事項」を参照してください。