学部・大学院区分学部
時間割コード0022205
科目区分文系基礎科目
科目名 【日本語】経済学B
科目名 【英語】Economics B
主担当教員 【日本語】小堀 聡
主担当教員 【英語】KOBORI Satoru
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 火曜日 2時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,人文・社会科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。
世界経済および経済学(とくに政治経済学と称される諸潮流)の歴史的変遷を理解し、現代の経済・経済学をじっくりと考察する資質を高めることが本授業の目標である。
授業の構成
1.イントロダクション:経済とはなにか、市場経済とはなにか

2.市場経済への道と「経済学」
(1)商業は是か非か?:古代ギリシア
(2)閉じた世界で生きていく:中世ヨーロッパ
(3)国家こそはすべて:絶対王政と重商主義

3.市場経済の誕生と経済学
(1)市場経済と経済学の誕生:アダム・スミス
(2)経済成長はどこまで続くか:リカード、J.S.ミル、フューチャー・デザイン
(3)市場経済は貧困を生み出す:マルクス

4.20世紀の経済と経済学
(1)市場経済は戦争を生み出す:レーニン
(2)市場経済を修理する:フォードとケインズ
(3)経済成長は公害を生み出す:宇井純と原田正純
履修条件・関連する科目
世界史への強い関心があることが望ましい。
成績評価の方法と基準
講義期間中のレポート3回で評価。字数は各回1,600字程度,評価配分は1回目・2回目 33%,3回目 34%。ただし,レポート未提出回のある場合,評価は「W」とする。
履修取下げの際に届を必要としない。成績評価基準は,『全学教育科目の履修の手引き』を参照。
教科書・テキスト
教科書は指定しないが,毎回の授業の講義資料をNUCT経由で配付する。
参考書
諸富徹『経済学』岩波書店、2009年
河野健二『西洋経済史』岩波全書、1980年
池上彰『池上彰のやさしい経済学 1』日本経済新聞出版社、2012年
ほか、授業中に紹介する。
注意事項
講義資料はNUCTに予め掲載するので、予習をしてくること。
復習として、授業中に紹介する参考文献に目を通すこと。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
The goals of the courses is to promote an understanding of the study of humanities and social sciences and to foster independent decision-making capabilities.
The objectives of the course is to understand the historical path of the world economy and economics, esp. political economy, and to cultivate critical thinking attitude in contemporary economy and economics.

経済ときくと、企業・円安・財政赤字・環境問題・南北問題などさまざまなことがイメージされると思います。しかし、現在目にする経済システムは何れも最初から今のような姿になっていたのではなく、変化を繰り返すなかで今のような姿になったものです。ですから、現代の経済についてじっくりと考え抜くには、その変化の繰り返し=歴史を学ぶことが有益です。これは経済だけではなく現代社会のあらゆることについていえます。